GIS(地図情報)ソリューションとGPS(位置情報)サービスを展開するGPIS事業部で、事業部長として部内の営業・企画・技術部門の取りまとめを行っています。部署名である「GPIS」という名前は、「GIS」と「GPS」を融合させたもので、「ジオグラフィック&ポジション・インフォメーション・システム」、つまり位置・地図情報ソリューションのシステムを開発し、市場に投入していくというのが我々の仕事です。
KCCSでは、5年ほど前から地図情報を使ったシステム構築を行っており、現在、大手の移動体通信事業者様に、携帯電話の品質状況や市場状況を地図に反映するシステムをご提供しています。 曜日や時間によって刻々と変化する通信品質の状況を地図情報にオーバーラップし、置局設計などのシステム改善やマーケティングに利用いただくものです。こうしたシステムで重要なのはヒューマンインターフェイスです。地図というのはどこでも手に入りますが、地図をどう見せるのか、データをどのように反映をするのかが重要なのです。GISソリューションでは、私たちはシステムインテグレータとしてこうしたシステムの企画・設計・構築を行います。
もう一つのGPSソリューションについてですが、KCCSでは10月から位置情報サービスの新規事業をスタートすることになっています。GPSから得られるさまざまな情報、位置、時間、速度、緯度、経度、それから衛星の数、方角というものをデータ化し、他のSI企業やGISソリューションベンダに提供するというものです。通常GPSシステムでは、5分から10分おきにデータを取得しています。端末の製造コストや通信にかかるコストなどから費用対効果を考えると、このあたりが最も効率的だからです。しかし、それではリアルタイムなサービスとは言えません。私たちのサービスでは、トレーサビリティを重視し3秒に1回の間隔で通信を行い、精度の高いデータをご提供する予定です。これはかなり画期的なことです。そのためには通信コストを下げることも必要です。このサービスは、KCCSのコアビジネスである「データセンター」とMVNO業者としての「通信サービス」、高精度の「GPS端末」の3つを組み合わせて初めて実現できるサービスと言えるでしょう。
|