おしゃべりなマダム

最近、右手が強張っている感があった。
ＰＣやドアの開け閉めの際など痛みと言うほどの物ではないが。

昨日見てみると、右手薬指が腫れている。
関節を触るとかすかな痛みがある。「あらま、どうしたんだろ。どこかでぶつけたかしらん？」
と、食事の時に旦那様に「右手が腫れてるのよね」と話した。

「どれどれ」と私の右手を見て「あっ、ほんとだ。指が腫れてるね。シップを貼ってあげるよ」

シップを手渡したら貼ってくれた。中指に・・。

あのね、チミにはホトホト愛想が尽きるよ。
本当にそう思っているのか、冗談なのか２０数年一緒にいるけど、チミの事を私は１割も掴めていないのかもしれないと、最近つくづく思うのさ。

数年前に、私の携帯に旦那様からメールが来た。
「何の用だ？」と開いたら、どこかのオネエチャンに送ったつもりが、間違って私の所に届いたのだ。

速攻で、その場にいた友人の携帯に転送して、私はオネーチャンになりすまし、メールのやりとりをした。
どうも、出張で使った飛行機のスッチーさんのようだ。

それで「今、どこそこにいるからお食事でも」と誘いのメールを送ったら、ホイホイ乗ってきた。
コイツがゴキブリだったら直に粘着シートで捕まるタイプだ。

そして待ち合わせ場所に行った。メールはこんな時に役に立つ。話さなくてもいいから・・。

「どこかな？どこかな？」

「○○があるでしょ？そこで、１.２．の３で顔を出しましょ」と打ったら

「かわいいなあ、このオチャメサン！ハート」で返事が来た。

私の胸は高鳴った・・・。

人間が天国から地獄へと落ちる顔の様を、私は間近で初めて見た。
そして、有無を言わさずに光る石屋さんへ行き買わせた。

思い出した！その指輪で突き指したのだ。チャンチャン！！