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話を聞くアーク・エンジェルズの林代表(奥左)=高島市・酒波目的集会所 |
大阪市の動物愛護団体「アーク・エンジェルズ」(林俊彦代表)が高島市今津町酒波(さなみ)の犬舎に多数の犬を飼育しようとしている問題で6日夜、同団体と地元住民との4回目の話し合いが酒波多目的集会所で開かれた。
住民側は動物取扱責任者、獣医の常駐、事業計画、活動の透明性を高めるためのNPO法人(特定非営利活動法人)への申請などを再度、書面で提出することを求めた。また市の提案で後日、双方が犬舎施設と生活に川の水を利用している地元を見て回ることを申し合わせた。
地元の酒波など4地区で組織する「アーク・エンジェルズの進出反対期成同盟」(大森六己会長)から約20人と、林代表、同団体の獣医(36)=吹田市=らで話し合った。同団体が飼育する多数の犬は皮膚病の疥癬(かいせん)が完治したとしている点について獣医は「犬の疥癬は2、3回の治療で完治する。基本的に人にうつることはない」と説明した。また林代表が犬の尿を地下浸透や薬品処理することの安全性を力説したが大森会長は「犬舎内の水がどこに流れるかみんな心配している」と訴えた。
同団体の進出に反対する市民団体などは5日現在で高島市内30、市外31の計61団体にのぼっている。
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