janjanロゴマーク
記者ID: パスワード:
市民記者になる情報を送る


地域  
TOP > 地域
東京 教育 NA_テーマ2
杉並区議会の意見書(集団自決問題)は欺瞞そのもの・妥協の産物
2007/10/21
関連記事:沖縄・集団自決日本軍関与:教科書検定撤回もとめて11万人のうねり

「つくる会」教科書を採択した杉並で決議された意見書とは?
 10月17日、東京都杉並区議会で「沖縄戦『集団自決』についての教科書検定に関する意見書」の審議が行われ、杉並自民議員倶楽部、公明党、民主党、共産党、自民党、生活者ネット、社民党の全党派、さらにその他少数会派、ひとり会派までが一致して賛成、反対は2名、退場1名で決議されました。しかし採択された意見書は、こんなにも必死になって検定意見の撤回を要求している沖縄を完全に裏切る内容でした。この意見書には肝心カナメの「集団自決には軍の関与があった」という言葉と「検定意見の撤回を求める」という言葉が入っていないからです。

9月29日に沖縄県宜野湾市で開かれた県民大会にて(撮影:兼城淳子)
 杉並区は2005年、全国で0.39%の採択率だった「新しい歴史教科書をつくる会」主導の扶桑社版歴史教科書を採択しました。山田宏杉並区長は、アメリカ議会で「従軍慰安婦」問題に関して日本政府の公式謝罪を要求する決議が採択された時、アメリカの新聞に「『従軍慰安婦』はなかった」とする「事実(FACT)」という広告を出した議員らの中に名前を連ねています。つまり山田区長は「つくる会」と同じ歴史観の持ち主なのです。そして杉並区議会は「つくる会」教科書を採択した区長の不法行為を追認しました(私たちは区長を被告に裁判を起こしました)。そんな区長のもとで決議された意見書をまずお読みください。


沖縄戦「集団自決」についての教科書検定に関する意見書(杉並区議会)

 文部科学省は、本年3月30日、平成20年度から使用される高等学校用日本史の教科用図書を審査する教科用図書検定調査審議会において、沖縄戦における集団自決の記述について、「沖縄戦の実態について誤解するおそれのある表現である」との検定意見を付し、日本軍の関与を削除する修正を行った。これに対する沖縄県民の願いを十分に理解し、その動きを注視するものである。

追い詰められた戦争末期、国内唯一の地上戦が行われた沖縄において、県民が筆舌に尽くしがたい境遇におかれ、多くの戦没者、犠牲者が生まれたことについては、紛れもない事実であり、心からの哀悼の意を表するとともに、亡くなられた方々への思いを真摯に受け止め、その体験の持つ重みを日本国民全体で表現し、平和を希求する思いを強く持たなければならない。

教科書は、未来を担う子どもたちに事実を伝える重要な役割を担っている。沖縄戦における「集団自決」の事実を正しく伝え、沖縄戦の実相を教訓とすることの重要性や、平和を希求することの必要性を子どもたちに教えていくことは、我々に課せられた重要な責務である。

よって、杉並区議会は、国会及び政府に対し、平成20年度から使用される高等学校用日本史教科用図書における沖縄戦の記述に関して、速やかに対策を講じることを強く求めるものである。
(ここまで)


沖縄の声は「撤回」です
 このように「軍の関与」「検定意見の撤回」には一言も触れていません。文科省は「『集団自決』は日本軍の強制によるものだった」とする教科書の記述に対し「沖縄戦の実態について、誤解する恐れのある表現である」と検定意見をつけ、「日本軍の強制」記述の削除を求めました。沖縄は文科省が「集団自決に軍の関与はなかった」と、歴史の事実を曲げたことに対して、集団自決の体験者として、遺族として怒り、検定意見の撤回をこそ求めているのです。復帰後最大の11万6,000人という県民大会(「教科書検定意見撤回を求める県民大会」)を成功させ、立ち上がったのです。検定意見を撤回すること、その上で記述を回復することが、沖縄県民大会の決議であり、沖縄の声です。「軍の関与」を書かず、検定意見撤回を要請しない意見書は、沖縄の声の真の意味をとらえておらず、国・文科省の立場を擁護するものでしかありません。

県民大会にて(撮影:兼城淳子)
 文科大臣は検定意見を撤回することは「検定への政治介入で制度をゆがめることになる」からできないとしています。これに対して沖縄タイムス社は、教科用図書検定審議会は文科省職員である教科書調査官の「調査意見」を追認しただけで、きちんと審議しなかったことが明らかになっており、今回の検定は文科省による政治介入ではないのかと社説で述べています(10月8日)。だからこそ沖縄は撤回を求め、200名規模の要請団が何度も上京し要請し続けているのです。

 意見書の「沖縄戦における『集団自決』の事実を正しく伝え、沖縄戦の実相を教訓とすることの重要性や、平和を希求することの必要性を子どもたちに教えていくことは、我々に課せられた重要な責務である」という美しい言葉にしても、「『集団自決』の事実」が「軍の関与はなかった」とされてしまえば、どうでしょう? 「沖縄戦の実相」は「軍隊は民衆を守らない」ということですが、「軍の関与」がなかったとなれば、その中身もゆがめられてしまいます。私たちは権力があとで勝手に解釈できないように、幾重にも縛りをかけておく必要があるのです。

区民の陳情とはかけ離れた意見書
 実は杉並区では県民大会後早々に、区民が署名を集め検定意見の撤回を求める陳情を出していたのです。その陳情は取り上げられませんでした。その後、議員提案で意見書を提出する動きが出、区民は議員に働きかけ、「軍の関与」と「撤回」を入れるよう意見を言っていきました。しかし「つくる会」教科書を採択した杉並区です。議員の中には強硬に反対する人がおり、いったん意見書提出を決めた議員たちにとっては意見書の中身ではなく、決議をあげること自体が最終目的になってしまい、彼らと交渉を重ねるうちに区民の陳情の内容とはかけ離れたものとなっていきました。

 決議当日の議会にもおおぜいの区民が傍聴にかけつけました。杉並自民議員倶楽部は「沖縄の人々の犠牲の上に今の日本の平和がある」と賛成意見を述べ、私は思わず「心にもないことを言うなよ!」とヤジっていました。本気でそう思っているなら、基地を東京に持ってこいよ! こんな欺瞞だらけの人たちと一緒に意見書なんて出せるはずがないと思いました。それなのに別の案を出した2名と退席した1名以外の会派は、この虫唾の走る陳述と同じ立場に立って賛成意見を述べたのです。

 結局のところこの意見書は区議会議員の妥協の産物にすぎません。沖縄のことなどこれっぽっちも考えていないのです。傍聴していた区民はヤジで抗議しました。「出さない方がいい意見書だってあるよ」と。

 18日の朝刊で杉並区議会が意見書を採択したことが報道されました。東京23区初だそうです。意見書の内容までは報道されませんでしたので、何も知らない人々はまたもや「杉並区ってすごい」と思ってしまうことでしょう。

 意見書に賛成した区議会議員たちは沖縄のことなど何もわかっていません。想像することもできないのです。だからこんな意見書に賛成したのです。彼らはこちらの土俵に相手を巻き込んだと思っているかもしれませんが、全く逆で相手の土俵に取り込まれてしまったにほかなりません。山田区長の手のひらの上で踊っただけです。

批判を排除せずに議論を
 さらに「出さないよりはよい。超党派で決議したことに意味がある。実はあとで取っていける」としてこの意見書を評価する区民もいます。私のように批判する区民はおそらく少数でしょう。しかし、「つくる会」教科書を採択するような人たちと共闘することなど可能でしょうか? 違うものは違う。無理に共闘したら、取り込まれてしまうのです。今度のことで杉並が「つくる会」教科書を採択した理由がわかりました。62年間沈黙しつづけ、今回初めて証言したようなおじい、おばあのような自分を賭して抵抗しようという心意気がないのです。人間としての覚悟のないものわかりのよいインテリぶった妥協が「つくる会」教科書を呼び込んでいるのです。

 沖縄のおじい、おばあが、そして県民大会で発言した高校生がこのような妥協を許すと思いますか? 議員を始め今回の意見書を評価する人たちには批判する少数の区民を即排除するのではなく、批判に耳を傾けて大いに議論し、理解し合うことを求めて模索していくことを望みます。それが民主主義の根源です。私たちはどこまでも本質を見失わず「理想」を追求し、その時はたとえ成果がないように見えても決してあきらめずに1筋の道をゆかねばならないと思います。

県民大会で会場に入れず道路で「がんばろう」を3唱する人たち(撮影:兼城淳子)
「戦後0年」の沖縄より
 ところで、杉並区の意見書について沖縄の友人に電話で知らせたら、即座に「それじゃあ意味がないね」と返ってきました。「それじゃ文科省と同じじゃない」と。

 友人が言うには、沖縄はまさに目取真俊の「戦後0年」という本のままで、今でも毎日がたたかいなので、心の中ではみんなが怒っており、本土とは「温度差」以上のものの考え方の違いがあるということです。沖縄では隣近所で日常的に基地や平和について話しているそうです。選挙の時こそ、経済的なことを言われてついついそうなるが、みんなの心の中には基地反対ということがあるそうです。

 最近、県知事がだんだん「(検定意見)撤回でなくても記述を戻せばいい」と言いだして、みんながまた怒っているそうです。本土では「9条を守ろう」という運動があるが、その9条のもとの差別が沖縄にあるのであって、返還の時に本土からよけいな基地を沖縄に持ってきて(静岡などから持ってきたそうです)、それで日米安保条約が成り立ち、沖縄以外は平和だということになっているけれど、ここに住んでいれば、先ほども頭の上をヘリが飛んで行って、日本はイラク戦争に加担していることもわかる。集団自決の経験者は、軍の関与があったと言っている。あとはその立場に立つかどうか、それだけ。沖縄は沖縄戦で人口の3分の1が亡くなっており、みんなが家族や親戚を亡くしているから、すぐその立場に立てるということでした。沖縄ではみんなそう思っているから、平和を言うのは楽。軍隊は住民を守らないということを沖縄の人はよくわかっているということで、県民集会は我慢に我慢を重ねてきた11万6,000人の民衆の声だったそうです。

 世界の英知を集めれば戦争はなくなるはず。沖縄の女の考え方を世界の思想にすれば戦争はなくなる。今、日本が変わらなければ、沖縄の声を聞かなければ、日本は滅びると思うとおっしゃっていました。

 私が今度東京に来て話してほしいと言ったら、「こんな話は沖縄では誰でもするのよ」と友人は笑って言いました。そして沖縄では楽だけど、本土でこういう運動をするのは本当に大変でしょうとまた、ねぎらってくれました。「がんばって」というのは沖縄には合わない、沖縄では「できることをやればいい」という感じだそうで、私は「楽しくやりましょうね」と言って電話を切りました。

調子下げ妥協 他県と温度差
 10月19日の沖縄タイムス朝刊トップは、九州知事会が「沖縄県の教科書検定問題に関する要望」についての決議を全会一致で採択したという記事でした。その決議には、県議会や県内全市町村議会で検定意見の撤回と記述回復を求める意見書が可決されたことや、9月29日に沖縄県宜野湾市で開かれた「教科書検定意見撤回を求める県民大会」で意見撤回を求める決議が決議されたことを明記。沖縄戦については「史上まれにみる激烈な地上戦を体験し、一般県民を含む多くの尊い生命を失った」として、国に対し「筆舌に尽くし難い犠牲を強いられた沖縄県民の心情を重く受け止め、沖縄県の教科書検定意見に関する要望に対して真摯に対応することを強く要望する」と書かれているそうです。これは杉並区議会の意見書よりも踏み込んだ内容です。

 しかし2面には「調子下げ妥協 他県と温度差」という見出しで、決議を提案するまでの事務サイドの“調整”には紆余曲折があり、文言では若干トーンダウンしたが、県として「落とし所」(県幹部)を模索し、「実」を取る選択をしたことが書かれていました。記者は「決議を実効性あるものにするために、温度差をどう埋めていくのか。県の姿勢が問われる」と厳しく迫っています。杉並区議会議員とこの意見書を評価する区民には同じことがもっと厳しく問われています。
◇ ◇ ◇
関連記事:
「命どう宝」沖縄戦の歴史歪曲を許さない!まよなかしんや緊急トーク&コンサートin阿佐ヶ谷
ジャーナリズムは戦争を止められるか―2007反戦ティーチイン
日本:戦時の残虐行為の事実、教科書からの削除を許さない
熱気あふれる県民大会 秋の沖縄紀行(3)
新聞各紙の社説を比較 集団自決、教科書検定問題
沖縄・集団自決日本軍関与:教科書検定撤回もとめて11万人のうねり

シリーズ:秋の沖縄紀行
(1)南部戦跡を訪れて
(2)新石垣空港整備事業に係る公聴会
(3)熱気あふれる県民大会
(4)豊かな自然の残る奥間川




ご意見板

この記事についてのご意見をお送りください。
(書込みには会員IDとパスワードが必要です。)

 [新規書込み]  [一覧表示] [ツリー表示]
[ 次の10件 ]

[30862] 本間さんこんにちは(再掲2)
名前:天地健
日時:2007/11/02 21:49



「これは反撃できるチャンスだ!」と思ったのかどうか知りませんが、鬼の首をとったようにはりきっている本間さんおはようございます。
是非この調子で張り切り続けて、逃亡しないことを切に願います。



>天地さん。
>わたしの慌て者で、あなたのコメントを「杉並の裁判は中核派がバック」と読んでしまったが、そう読ませる作為がここには感じられる。


「杉並の裁判は中核派がバック」の意味が分かりませんが、「裁判所の裁判官のバックに中核派がいる」という意味でしたら、当たり前ですが間違いです。
「杉並の教科書採択で反対している(騒いでる)団体のバックが中核派」という意味でしたら、その通りです。作為も何も事実を指摘したまでです。
ただ、渡辺さんの所属している共産党系の団体も反対してたようですけど、こちらは全く目立ちませんね。
存在自体を知りませんでした。
杉並区民や杉並に仕事場がある人でもあまり知らないのではないでしょうか。
一番目立っていていたのは中核派ですし、彼らは杉並区役所の前に毎日いました。
阿佐ヶ谷駅前をはじめとして、杉並区内の各駅でビラを撒いたり演説をしたり、ものすごい騒ぎでした。
それに対して、渡辺容子さんの団体はお見かけしませんでしたが、何かやってました?


杉並区には「都政を革新する会」という団体があって、これが中核派です。
現在の所属議員は北島邦彦のみです。
気になるようでしたら、検索してみてください。




>よくプロパガンダで用いる手だが、こんな姑息な真似は今後やめてもらいたい。
>まず、渡辺さんの質問に答えなさい。それができなければ、ためにする仕掛けとしか考えられない。


上記の通り事実を指摘したに過ぎませんので、プロパガンダとか姑息とか言われても私には何のダメージもありません。
で、渡辺さんのご質問に対しては、別のコメント欄でソースを提示した上で具体的に記述しておりますので、そちらをご参照の上、逃亡せずに何らかの反応をして頂きたく思います。



>あなたは自分へのレッテル貼りを称して、左翼云々と批判するが、こういうやり方をレッテル貼りとはいわないのか。
>詭弁とも思えるテクニックを弄して必要以上の悪印象を持たせ、運動や個人にダメージを与える。実に陰険だ。
>気を付けるよう警告する。


繰り返しますが、レッテル貼りではありません。
中核派=都政を革新する会が=「つく会の教科書採択に反対する杉並親の会」が杉並区で教科書採択に反対する最大勢力であり、最も活動的な団体であり、最も有名な団体であることは間違いありません。
この点について疑問があるなら、「まちBBS」やmixiの杉並関係のコミュニティで質問されたらどうでしょうか。
渡辺容子さんが「うちは中核派とは関係が無い!」とおっしゃるなら「そうですか」と言うしかないですが、渡辺さんの団体が何か活動してるところをネット以外で見たことがありませんし、一般の杉並区民や杉並で働いてる人たちにとっては「なんか騒いでる連中が居るけどみんな仲間でしょ」くらいの認識です。
私が渡辺さんの団体のビラ撒きや街宣に出くわしていないのはたまたまだとしても、これだけ目撃頻度に差があると、事実上無視しても問題ない存在だと思いますが。
仮に渡辺さんの団体の存在を尊重するにしても、渡辺さんの団体は中核派と間違われないためにどういう努力をしたのか問いたいです。
「つくる会の教科書採択反対に中核派がまぎれこんでますけど、あれは過激派です!私達と一緒にしないでください!」とアピールしたことがありますか?
HP上の注意書きでもいいですし、街宣活動中に出会ったときに周囲に注意を呼びかけるのでもいいですし、そういう努力はされてます?
別のコメントでも指摘したとおり、上記記事において「11万人」に県外からの中核派の動員を含めてカウントしてますが、そういうことをしておきながら「うちは中核派とは違います」と主張するのは不誠実です。
同じに思われたくないなら、キチンと誤解を解く努力をすべきです。
中核派の存在を黙認するのなら、同類視されても仕方ありません。




>いまは「一歩手前」だから許せるが、踏み外した時は大やけどをするものと
>思った方がいい。
>もちろん、俺は意見の違いは大いに尊重するが、それ以外の不当に名誉を傷
>つけたり、個人の尊厳を貶めるようなことは断じて許さない。
 


「不当に名誉を傷つけたり」「個人の尊厳を貶める」とは具体的に何を指すのか、指摘してもらわないとコメントしようがありません。



>俺はサヨクでもウヨクでもないからね。
>なにを遠吠えしている。
>いない議論の相手のことなどここではどうでも良いだろう。


前のコメントでは「オレは20代で民青に入った」とありますが。
まあでも、「オレはサヨクではない」というなら、サヨクではないのでしょう。
一般にサヨク・リベラルは、これを自称することが多いので便宜的に私も使用してるだけですし、「サヨク」と言われて怒りだす人はあまりいないと思いますが。
一方でサヨク・リベラルは、「右翼」「右傾化」を蔑称の象徴として使うことが多いですが、これこそレッテル貼りですよ。



本質的な問題に入りますが、近年、サヨク・リベラルが批判されることが多いですが、これはそのイデオロギーが批判されているのではなく、嘘や誇張・隠蔽・拡大解釈・ダブルスタンダードが批判されているのです。
中核派の存在を隠蔽して「市民団体」と報じたり、11万人と大本営発表しておきながら嘘を指摘されると「問題の本質は数じゃない」とスライドしたり。
「在日コリアンは強制連行されて仕方なく日本に住んでいる人たちだ」と嘘を撒き散らしたり。
「従軍慰安婦は日本軍が強制連行した」という主張が崩れると、「広義の強制連行」というよくわからん概念を持ち出したり。
そういうところが批判されているのです。


そういえば、昨日、関西でのみ放映されている「たかじんのそこまでいって委員会」の録画を見たんです。
一ヶ月くらいの前の放送分なんですけど、死刑廃止論者の弁護士が出演していました。
彼は「先進国ではみんな死刑を廃止している!死刑を存続している先進国は日本だけだ!世界を見習え!」と力説していたんですね。
この意見を聞いたあるパネラーは「先生は、憲法九条についてはどう思いますか」と問われ、「素晴らしいので堅持していくべき」と答えました。
当然、「先進国で憲法九条みたいなものを規定してる国は日本だけであり、日本も他の先進国のように憲法9条を廃止すべきなのでは」と突込みが入るのですが、「他の国がどうあろうと、日本一国でも死守すべき」みたいなことを言ったんですね。
するとこれも当然ながら、「じゃあ、死刑制度だって世界の現状がどうあれ日本一国だけでやっていけばいいじゃないか」と突っ込まれるわけです。

また、「死刑は国家による殺人だ」と主張するのですが、「ならば、税金滞納差し押さえは国家による略奪か」と問われても答えられないのです。
こういう風に、サヨク・リベラルは、まず結論ありきでそれを補強するために様々なロジックをその場しのぎで考えるだけなので、ボロクソに突っ込まれるわけです。


サヨク・リベラルは、イデオロギーの内容が批判されているのではなく、ダブルスタンダード・嘘・誇張・隠蔽が批判されているのだということを肝に銘じて欲しいものです。

[返信する]


[30861] 渡辺さんの質問への回答(再掲2)
名前:天地健
日時:2007/11/02 21:48


>これは、何と言う団体をどんなふうに報じていたのか、具体的に書いていただけませんか?




朝日新聞
「膨張しようと500人もの市民らが訪れた。」


毎日新聞
「扶桑社教科書に反対する市民団体ら約500人が・・・」


読売新聞
「反対する市民団体や過激派・中核派関係者を含め約500人が集まった。」


産経新聞
「過激派の中核派が支援する『つくる会の教科書採択に反対する杉並親の会』や、共産党と友好関係にある『杉並の教育を考えるみんなの会』のメンバーら反対派約600人・・・」




具体的に書くと上記のような感じになります。
採択翌日の各紙の記事です。
右派と左派で見事に記述が分かれています。
メディアリテラシーのいい教材になりますね。


で、この記述のソースなんですけど、当時の記事は削除されていますので、この記事に言及したブログのキャッシュをご覧ください。



http://72.14.235.104/search?q=cache:cl_-W-VW-EMJ:blog.livedoor.jp/asapykadan/archives/50020493.html+%E5%B8%82%E6%B0%91%E5%9B%A3%E4%BD%93+%E8%BE%9B%E5%9D%8A+%E4%B8%AD%E6%A0%B8%E6%B4%BE+%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%96%B0%E8%81%9E&hl=ja&ct=clnk&cd=1&lr=lang_ja

>こういうことをweb上のみとはいえ、大手マスコミがはっきり
>記事で書くことは珍しく、実に画期的なことだと思います。
以前に辛坊の番組で、アカヒと侮日だけが中核派を「市民団体」
>と書いている、ということをバラしていた(=写真)ことはあったけど。



引用した文章は、真ん中辺にあります。
これは、日本テレビ系の朝の番組(ズームイン朝ってまだやってます?)で、各紙の記事を比較検証した辛坊治郎氏の「新聞のミカタ」というコーナーについて言及したものです。
その時のキャプチャーは次のURLをご参照ください。


http://image.blog.livedoor.jp/asapykadan/imgs/4/0/4059c746.jpg


私はこのコーナーをリアルタイムでは見てませんけど、ネットで話題になって動画が出回りましたので、それを拝見しました。
あと、当然ながら元の各紙の記事も私自身が確認しています。


元記事が残っていれば一番いいのですが、全て消失してますのでこんな感じのソース提示になりますけど、これでよろしいですか?
「記事が捏造だ」「TV番組も捏造だ」と言われたらどうしようもないですけど、これ以上は疑問を持った方が各自で国会図書館にいくなり、TV局に問い合わせるなりしてください。
しかし、上記記事と番組が実際にあったことは、私天地が100%保証いたします。
サヨク・リベラルのみなさんのように、ソースの提示を求められてからあわてて「○○があったかどうかは関係ない」みたいなことは申しません。



ところで、渡辺さんの記事に以下のような記述があります。


>県民集会は我慢に我慢を重ねてきた11万6,000人の民衆の声だったそうです。


今回の集会にも中核派が大量に動員された模様ですが、これは「県民」じゃないですよね。
沖縄県民の中核派ならば「県民の声」として報じることに異論は無いですけど、内地から中核派の組織動員が大量に行われているわけですよ(ソースは中核派の機関紙「前進」)。
それも含めて「県民の声」とするのは記事として不正確どころか、明確な誤りです。


以前、別の記事のコメント欄で、杉並の「親の会」に関して中核派との関連を指摘したときに、渡辺さんが「うちは中核派とは関係ない」と力説されてましたが、それならば明確に記事においても彼らを排除してカウントするべきだし、「中核派は勝手にやってきたのでいっしょにしないでください」とか明言するべきです。
「敵の敵は味方」という考えなのかもしれませんけど、その場合にはテロ団体・暴力組織・過激派である中核派と同一視されても仕方ないですよ。


それと、渡辺さんの団体は共産党系の団体のようですが、これはもはや「市民団体」ではなく「政治団体」というべきだと思います。


[返信する]


[30855] 訂正申請を受けて
名前:宮内秀忠
日時:2007/11/02 14:55

 渡海文科相が、1日に「日本軍強制」の記述を復活させると日本史教科書会社2社が訂正申請したことを受けて、教科用図書検定調査会に内容や訂正理由について意見を戴きたいと異例の要請をしました。
 訂正申請で審議を求めるのはきわめて異例のことなので、検定意見を撤回しない、できないといっている文科省、検定審議会の対応を見守りたい。
 後3社は、訂正申請準備中。(執筆者が発表したところもまだ)
 

[返信する]


[30853] 利用規定違反により削除しました。
名前:天地健
日時:2007/11/02 13:10

規定違反により削除しました。あなたは削除回数が多く、前回も警告をしました。このまま改善されない場合、登録を抹消します。(編集部)

[返信する]


[30852] 規定違反により削除しました。(編集部)
名前:天地健
日時:2007/11/02 13:07

規定違反により削除しました。(編集部)

[返信する]


[30851] 規定違反により削除しました。(編集部)
名前:天地健
日時:2007/11/02 13:06

規定違反により削除しました。(編集部)

[返信する]


[30848] ご意見板利用規定により削除しました。(編集部)
名前:天地健
日時:2007/11/02 12:06

ご意見板利用規定により削除しました。(編集部)

[返信する]


[30847] ご意見板利用規定により削除しました。(編集部)
名前:天地健
日時:2007/11/02 11:51

ご意見板利用規定により削除しました。(編集部)

[返信する]


[30838] 名誉毀損一歩手前
名前:本間康二
日時:2007/11/02 04:58

 天地さん。
 わたしの慌て者で、あなたのコメントを「杉並の裁判は中核派がバック」と読んでしまったが、そう読ませる作為がここには感じられる。よくプロパガンダで用いる手だが、こんな姑息な真似は今後やめてもらいたい。
 まず、渡辺さんの質問に答えなさい。それができなければ、ためにする仕掛けとしか考えられない。
 あなたは自分へのレッテル貼りを称して、左翼云々と批判するが、こういうやり方をレッテル貼りとはいわないのか。詭弁とも思えるテクニックを弄して必要以上の悪印象を持たせ、運動や個人にダメージを与える。実に陰険だ。
 気を付けるよう警告する。
 いまは「一歩手前」だから許せるが、踏み外した時は大やけどをするものと思った方がいい。もちろん、俺は意見の違いは大いに尊重するが、それ以外の不当に名誉を傷つけたり、個人の尊厳を貶めるようなことは断じて許さない。
 以上述べたことは俺自身のことも含めてだ。
 俺はサヨクでもウヨクでもないからね。なにを遠吠えしている。いない議論の相手のことなどここではどうでも良いだろう。

[返信する]


[30833] 教科書訂正申請
名前:宮内秀忠
日時:2007/11/02 01:53

 執筆者が訂正申請の内容を発表したことから、文科省は好ましくないと静謐な環境を保つようにと要望を出しました。
 1日、実況出版と東京書籍が日本史教科書の訂正申請を出しました。
 執筆者が発表した会社はまだです。日本軍によって惹き起こされた集団自決が前面にだされ、後は再検定を待つばかりです。
 文科省は、訂正申請が揃った時点で検定審議会を招集し、小委員会、社会部会と審議が進み検定結果が出されます。教科書印刷から逆算してもぎりぎりの時間しかありません。
 しかし、訂正申請だけで終わらせてはなりません。検定意見が撤回されなければ、歴史の、今の真実を教科書に刻むことができません。
 

[返信する]

[ 次の10件 ]



JanJanに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。全ての内容は著作権法並びに国際条約により保護されています。
JanJanとはQ&A報奨制度スタッフ募集個人情報保護方針編集部へのメッセージ会社概要

Copyright © 2002-2007 JAN JAN. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.