おしゃべりなマダム

ここ数日は、近くのドッグカフェで、閉店間際に一息つくのが日課になっている。
ルーキーはお豆腐満載のベジダブルステーキがお気に入りだ。要するに、食べられたら何でもいいのだ。

昨夜はルーキーガ凝視しているので、その方向を見たら、「ボス」がいた。
えっ？と驚いたが、同じグレートピレズネーだった。
まだ。６ヶ月だと言うが３０キロ近くはあったと思う。
ルーキーは犬違いに気付き、もう関心を示さなかった。

名前を聞いたら恥ずかしそうに「クレオパトラです」と教えてくれた。あら、まあ！・・である。
でも中々の美人さんで、人懐っこく私に飛び掛ってじゃれた。

一緒に行った監督夫人はその様子を見て「ドスコイ、ドスコイ！！」と囃し立てた。全く私の周りは口の悪い人が多い。

「ボス」はルーキーにひとつ年上のお兄さんで、唯一ルーキーが心を許した犬友だった。
マダムの後を追うように逝ってしまったが、大型犬を見る度にルーキーは「ハッ」として凝視する。
そんな時に、ルーキーの脳裏にはどんなシーンが浮んでいるのだろう？

小柄なマダムがボスに寄っかかって、「るーちゃん、いらっしゃい。ようこそ。」と撫でて貰っているシーンなのか、ボスとゴロゴロじゃれ合ってる若い頃なのか・・。

美しい月夜に神様が与えてくれた、暫しの再会でした。