水戸放送局

2007年11月1日 12時42分更新

半鐘を嘘の申告で輸出し送検

 茨城県のグループが茨城と栃木で火事を知らせる半鐘を大量に盗んで売りさばいていた事件で、茨城県警察本部は盗まれた半鐘をほかの製品と偽って税関に申告し、中国に輸出していたとして関税法違反の疑いで茨城県のスクラップの輸出業者の書類を検察庁に送りました。
 この事件は茨城県の男5人のグループが覚せい剤の購入資金にしようと去年から今年にかけて茨城と栃木であわせて35個の半鐘を盗んで金属回収業者に売りさばいたなどとして逮捕、起訴されたものです。
 男たちが盗んだ半鐘のうち10個あまりは転売され、最終的に茨城県つくば市のスクラップの輸出業者に渡ったということです。
 警察はこの業者が去年12月に半鐘10個あまりをほかの製品と偽って税関に申告し中国に輸出したとして関税法違反の疑いでこの業者の書類を水戸地方検察庁下妻支部に送りました。
 輸出業者は銅製の半鐘を「銅製品」として申告するべきところを「銅スクラップ」と偽って鉄やアルミニウムと混ぜてコンテナに詰めて輸出し、中国の業者にあわせて16万円あまりで転売したということです。