毎日毎日ほんとうに「ダイの大冒険」のことで頭がいっぱいです前半~中盤までは、少年漫画によくある展開の軽快さにただただ、面白いと感じて読み進めていったんだけど、後半、絆と友情をこれでもかっていうほど描く場面が多く、泣きどころたっぷりで涙なしには読めないよ・・・。こんな感動的な漫画だったなんてきちんとコミックスを全部じっくり読むまで気付かなかったいかに自分が、ジャンプで適当に読み流してたってことだねあの頃は、ただのドラクエモチーフ漫画としか思ってなかったみたい^^;しかし全1巻~37巻まで7年間連載(全349回)で、中身濃過ぎです。とにかく泣ける、感動する場面がたくさんあったなぁ・・・
わたしの感動したシーンをいくつか※ネタバレあります
まずはヒュンケルの父の死(4巻)。生まれてすぐ親に捨てられたヒュンケルが地獄の騎士バルトスに拾われてからのことを話す場面で、ハドラーがアバンに倒され、「ヒュンケル・・・想い出をありがとう・・・」灰となって崩れ死んでいくバルトス。ここは、アニメでも印象が強くて、思い出すだけで余計に泣けるよぉ・・・この時、ヒュンケルは、父が勇者アバンによって殺されたと思いこんで人間を憎んでいたんだけど、実はヒュンケルの父を殺したのはハドラーだったという悲惨な出来事なの(むしろアバンは、明らかに子供が作ったと思える紙で作ったメダルのような星型の首飾りを見て、とどめをさすのをやめたんだよね。)後にこのことをバルトスが残した遺言で知ることとなったヒュンケルは、ダイたちの味方になるんだよぉそしてポップの死(12巻)。一時的に記憶を失って童心にかえってしまったダイを守るため、ダイの父親バランにメガンテをかけて自爆して死ぬシーンそれにより記憶を取り戻すダイ。ポップはあの世との狭間でゴメちゃんの不思議なチカラによって、死んでいながらも無意識に魔法を発動し、死人が魔法を!?とバランが動揺した隙にダイがバランにとどめをさすの。(後に、ザオラルでも生きかえることができなかったポップだけど、バランの血によって復活するよ)そして勇敢なチウ(20巻)フェンブレンから、部下であるモンスターを守るために自分の体がズタズタに切り裂かれても必死に耐え、「必ず皆を助けてやるから安心しろ!」といって、ゴメちゃんやマリンスライムが号泣するシーン。そして男の中の男ヒム!その1(21巻)ハドラーのために死ねるなら本望だ!と言い、号泣するヒムが、自分は人間でもないのになぜ目から水なんて出やがる・・・と、ハドラーの心をうつシーン。いいねぇ~・・・そしてバランの死(22巻)。ダイを守るため、また、ダイに竜魔人となる姿を見せたくないために、ダイにラリホーマをかけて眠らせて、ダイに「ディーノ(ダイの本名)」という名を付けた理由を話して聞かせて黒のコアの爆発を全ドラゴニックオーラを使い果たして守りきって死ぬシーン。ここで初めてダイはバランのことを「父さん」と呼ぶんだよねああ・・・思い出すだけで涙が・・・。ポップの苦悩(26巻)自分だけアバンのしるしが光らないポップは、自分だけ皆と違うと弱音をはき、自暴自棄になっているときに、ザボエラに心の隙をつかれ、影から急所を打たれ殺されそうになる瞬間に、メルルが身代わりとなるシーン。ポップに恋心を抱くメルルに、死ぬ前に1つ聞きたいと、わざとわかりきっているポップに好きな人の名前を言うようにうながして、ポップが「オレはマァムが好きなんだ!」と言った瞬間、アバンのしるしが光、ポップの魂のチカラこそが勇気のしるしだったというシーンこの時、ポップは何かに目覚め、いきなり賢者(のちに大魔導師と名乗る)になり、回復の魔法力によりメルルも助かるんだよね。ハドラーの改心(28巻)ダイに倒されたハドラーが、ダイやポップと共にキルバーンのトラップにはまり、もはやどうすることもできなくなった時に、残る最後の力をふりしぼり、ダイたちを助けるシーン。更に、そこでダイだけが助かるんだけど、ポップは一瞬、ハドラーを助けようとしたために、一緒に飛び出せずにトラップから出られなくなるの。ハドラーはそれでもポップを最後まで炎から守り抜いて、そこで涙を流すハドラー・・・。ポップとハドラーの2人はアバンによって助けられるんだけど、(アバンは実は死んでおらず、破邪の洞窟で修行を重ねていたんだよね^^;)もう力が残されていないハドラーは、アバンに支えられ、最後に人間の素晴らしさを痛感し、死に場所がアバンの腕の中であることも光栄に思いながら灰となって崩れ去っていくの・・・。ハドラーの男らしさ、最後の最後で人間の素晴らしさをかみしながら死んでいくところは本当に悲しいよぉ・・・。男の中の男ヒム!その2(30巻)ヒュンケルとの決着により、敗れたヒムが、一思いに殺してくれと言うんだけど、もし、勝者に敗者の生命を奪う権利があるとするなら、命ではなく、死を奪うと言ったヒュンケルに感動し、涙を流しながら仲間になり生きていく決意をするシーン。その後、ハドラーの魂が芽生えたヒムは、ハドラーの銀髪が生え、更に生命体としての体を持つようになるんだよね。その後も最後のバーンとの決着まで幾度となくダイたちと一緒に闘い、自らを犠牲にしてでも守り抜いていくんだぁバーンとダイの一騎打ち(34巻~37巻)この終盤4冊は非常に濃い!今まで絆で繋がってきた仲間たちと一緒に大魔王バーンと決戦かと思いきや、バーンのチカラにより闘うまでもない者は全て「瞳」と化され、戦闘に参加できなくなってしまうの。最終決戦で闘う資格があるとみなされたのは、ダイ、ポップ、アバン、ヒム、ラーハルトの5人だけ。あとは全員その場で「瞳」と化され、珠となり、その場に転がり落ちちゃうんだよねしかしダイを抜かした4人も成す術がなくなって、ダイがバーンに剣をさしたまま、何度もライデインを唱え続け、自爆覚悟でバーンにダメージを与えるの。しかし6つの巨大な黒のコアの爆破計画を立てていたバーンは、それで地上ごと全てを爆破させようとする。世界中バラバラに散らばったコアの爆発を止めるには、全てにヒャド系呪文をかけて凍結させるしかなくて、バーンパレスから抜け出せない今、たった3分でそれを遂げることは不可能となってしまう・・・。しかし神の涙であるゴメちゃんがレオナの胸の中に隠れていたことを知ったバーンは、ゴメちゃんの願いを叶えるチカラを恐れ、世界制服の邪魔になるのでゴメちゃんを握りつぶして殺すの・・・。ゴメちゃんの死ぬところは、バーンが手で握りつぶすから、本当にひどくて、そしてみんな泣いててとっても悲しいシーンになっていて、わたしもボロボロ泣いてしまったよそこでダイたちに最後の願いを叶えようとするゴメちゃん・・・!ダイは、世界中の人の心を1つに・・・と願うの。すると、世界中に散らばった黒のコアを今までダイたちと知り合った人達が、一斉にヒャド系呪文で凍結させるすごくいい場面。その中には偽勇者たちや、ルーラで各場所へすぐに行ける者など様々で、ダイたちの願いは叶えられたんだよねそして、バーンとダイの決戦で、ものすごい死闘が繰り広げられるんだけど、ダイは最後の最後で「もうダメだ・・・」と思った時に、ポップの「結果がみえていたってもがきぬいてやる!一生懸命に生き抜いてやる!一瞬!だけど閃光のように!」という言葉を思い出し、ダイはあきらめずにチカラをふりしぼり、バーンにとどめをさして倒すの。最後、超ハッピーエンドかと思いきや、みんなが今までキルバーンの本体だと思っていた人形のほうの黒のコアと共に宇宙の彼方へ消えていってしまったダイ・・・でも、ダイの剣が輝いている限り、どこかで生きているとみんな信じて終わるんだけど・・・「ダイの大冒険」は思い出すだけでいっぱい感動のシーンがよみがえる。ハドラー親衛騎団との闘いや彼らが本当にハドラーを思う気持ち、そして味方になってくれる者もいて、それから最後のバーンとダイとの一騎打ちまでの間が1番好きだなぁちょっと驚きだったシーンとしては、ミストバーンが実はバーンの本体の分身であったこと、ゴメちゃんは生命体ではなく神の涙であり、ダイの「友達が欲しい」という願いをひたすら叶え続けて今までゴールデンメタルスライムの姿をして冒険についてきていたこと、更に今まで起きた全ての奇跡はゴメちゃんの神の涙としてのチカラによるものだったこと。そして、キルバーンの本体は実は肩に乗っているピロロが腹話術を逆手にとった方法で本体と思われていたほうを操っていたこと(これのせいで最後ダイは地上からいなくなっちゃう・・・)また、ダイの大冒険では、ちょっとした恋愛模様が描かれていて、ダイ⇔レオナ、ポップ→マァム、マァム→ヒュンケル、エイミ→ヒュンケル、メルル→ポップ、アバン⇔フローラという感じなんだけど、どれも曖昧に描かれているのでそこは少年漫画らしいなと思ったよぉ実際に本人に告白するのはエイミとポップとメルルだけかな。そして、ダイに出てくるキャラクターでわたしが1番好きなのがレオナ。気が強くて何でもズバズバ言うけど、人一倍正義感に溢れていて、みんなをひっぱっていくチカラがあるレオナが大好きちなみに、わたしがまだ序盤までしか読んでいなかったときに、旦那さんに「どのキャラクターが好き?」って聞いたら、「ハドラー」って答えたのね。ハドラーは悪いやつだし、なんで!?って思ったけど、ちゃんと最後まで読んで、ハドラーが好きな理由がわかった終盤のハドラーはほんっとかっこいいハドラーとヒムは男の中の男だねというわけで、あまりの「ダイの大冒険」への熱き思いに長くなっちゃったけど、将来、自分の子供にも絶対読ませたいなぁって思ったよわたしの中で、史上最高の漫画が「ぼくの地球を守って」なのね。これは多分永遠に変わらないと思う。そして、「ダイの大冒険」は史上最強の漫画だって思ったよというわけで、今日もまた頭の中は「ダイの大冒険」のことでいっぱいなのでした