「ミイラン」問題の概要

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インリンと(有)ステイトリーズ・ガーデンは、フジサンケイ・グループの

「新しい歴史教科書」に代表される軍国主義的偏向・虚偽に満ちた出版、

報道等に強い嫌悪と敵意を感じる。

したがって、インリンと(有)ステイトリーズ・ガーデンは、

(株)メディアプロジェクト21に対し、レースクイーン業務の窓口を任せるに

あたって、フジサンケイ・グループとの関りについての限定条件を覚書に記し、

相互確認を行っていた。

しかし、ポニー・キャニオンによるユニット「ミイラン」については、

その企画の存在・内容・参加決定が(株)メディアプロジェクト21から

インリン本人及び(有)ステイトリーズ・ガーデンに報告されたのが、

なんと、契約・制作がすべて決定された後の、スタッフとの最初の打合せ日

前夜であった(2001年7月末)。

(株)メディアプロジェクト21は、2001年5月の段階で、ポニー・

キャニオンと契約を成立させておきながら、その一切を秘密裏に押し進め、

つまり、インリンに、(有)ステイトリーズ・ガーデンに、さらに、

ポニー・キャニオンに対して、一種の詐欺に近い行為を行っていた。

また、その事が発覚した後も、「ミイラン」に関わるスケジュールを、

正確に報告し確認するという最低限の義務を怠っていた。

(株)メディアプロジェクト21には、「ミイラン」について単独で決定し

契約する権利は法的にも、一切あり得ない。

また、(株)メディアプロジェクト21がインリンの所属事務所であった事実は

存在しない。

インリンが、その所属タレントであるように虚偽の営業活動を続けていた

(株)メディアプロジェクト21の極めて悪質な行為は許しがたい。

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さて、現状、「ユニットに関わるスタッフ個人個人の準備体制が固まっている

状況で、正当性が明らかだとしても、相手から見れば突然の参加拒否を

することに、常識人として躊躇した我々の決断」に、我々自身が責任を持たねば

ならないが、業務内容に問題があると判断する場合は即座に離脱する。

インリンが正当に受け取るべきギャランティ以外には、(有)ステイトリーズ・

ガーデンは(株)メディアプロジェクト21よりの支払いをまったく受けていない。

過去、レースクイーン業務に関し(有)ステイトリーズ・ガーデンは利益を得る

必要はなかったし、「ミイラン」に関しても会社間の金銭の流れはあり得ない。

「ミイラン」の活動によってインリンが受け取るギャランティは、元従軍慰安婦、

もしくは、日本の侵略戦争、経済進出等によって多大な被害を被ったアジアの

人々の為に使用することとする。

「ミイラン」の件は、特に、*覚書第12項に反する。

また、以下すべての項目を(株)メディアプロジェクト21は遵守していない。

それは、ビジネスの常識・ルールを大きく逸脱した無責任な行為である。

今回の問題もすべて、そこに原因があることは明確である。

ここに報告されているすべては、間違いなく事実であり、

その責任は(株)メディアプロジェクト21にのみあることは、

(株)メディアプロジェクト21の社長が、2001年12月20日、

ポニーキャニオンにおいて認めている。

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尚、(株)メディアプロジェクト21による窓口業務は2001年10月末日終了した。

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*「インリンがレースクイーン業務を開始するにあたっての覚書」

  2001年2月に(有)ステイトリーズ・ガーデンとインリンが提出し、(株)メディアプロジェクト21が

  確認了解した、全14項目よりの抜粋。

02;営業用書類(宣材、HPのプロフィール)等に、所属会社と営業窓口を差別化

  し具体的に明記すること。また、その他すべての所属を表記する書類、印刷物、

  ビデオ等(以下、媒体)には、最低限、窓口側の名称しか表記出来ない場合で

  あっても、所属会社ではなく営業窓口であるという立場を明記すること。

04;インリン及びインリン・オブ・ジョイトイの唯一の公式サイトは、(有)ステイ

  トリーズ・ガーデンの主催するものであり、営業窓口側は、可能な限り、担当し

  た媒体すべてに、アドレスを明記するよう要請に努める。また、関係サイトから

  は、すべて、公式サイトへのリンクを行い、また、要請すること。

05;インリンの正式名称はインリン・オブ・ジョイトイであり、営業窓口側は、可能

  な限り、担当した媒体すべてに、正式名称が使用されるよう要請に努める。

07;レースクイーン並びに、レースクイーンの衣装着用での、またはレースクイーン

  業務のみをイメージさせる活動及び媒体への登場等については、すべて窓口側の

  営業的戦略とインリン本人の判断に任せる。ただし、それ以外の業務について

  の、オーディションへの参加、媒体への登場、契約等は、(有)ステイトリー

  ズ・ガーデンの理解と同意を必要とする。

08;インリンについての、提案、企画、予定、計画、依頼、契約、業務内容等の詳細

  は、発生と同時に速やかに、e-mail等文章によって、直接(インリンに対してと

  は別に)、(有)ステイトリーズ・ガーデンに報告され、さらに、その報告に対

  する明確な理解と確認を得なければならない。

12インリンは中国人であり、その歴史的背景に基づき、日本の中国侵略を肯定する

  フジサンケイ・グループとの業務には、一定の距離を置いている。窓口側も、こ

  の(有)ステイトリーズ・ガーデンの方針を理解し、良識の範囲で業務関係を構

  築すること。具体的には、フジサンケイ・グループ(フジテレビ、ポニー・キャ

  ニオン、サンケイ・スポーツ、SPA!、扶桑社、等)からの取材と、それら媒体で

  の宣伝広告は問題ないが、それ以外の直接的な掲載・出演・登場等は、レースク

  イーン並びに、レースクイーンの衣装着用での、またはレースクイーン業務のみ

  をイメージさせる活動を3名以上の複数で行う場合を、受ける範囲とする。フジサ

  ンケイ・グループとの、レースクイーン以外の衣装、イメージをも含むインリン

  単独での直接的業務は行わないこと。ただし、これについては、両者協議し、

  (有)ステイトリーズ・ガーデンが納得出来る倫理と営業上の理由を見いだせ

  ば、検討出来ることとする。