新たに会員の女６人を逮捕　紀元会の集団暴行死事件

　長野県小諸市の宗教法人「紀元会」会員（信者）で、すし店経営奥野元子さん（６３）が集団暴行を受けて死亡した事件で、小諸署の捜査本部は二十七日、傷害致死容疑で、同市柏木、韓国籍の飲食店パート従業員梁麗蘭（りょう・れいらん）容疑者（５５）ら信者の女六人を逮捕した。これで暴行に関与したとして同容疑で逮捕されたのは計二十九人、犯人隠避罪で起訴された奥野さんの夫と二女を含めると、事件に絡んだ逮捕者はこれで計三十一人となった。

　調べでは、六人は九月二十四日午後十一時半ごろから二十五日午前零時半ごろまでの間、紀元会の施設内であった会合で、同会幹部の窪田康子容疑者（４９）＝同容疑で逮捕＝らと共謀し、奥野さんを殴ったりけったりして、外傷性ショックで死亡させた疑い。

　会合には約五十人が参加していたとみられ、捜査本部は十月二十七日、同会関係者約三十人から事情聴取し、容疑が固まった六人を逮捕した。

　梁容疑者のほか、この日逮捕されたのは次の五容疑者。

　▽長野県上田市中央五、派遣社員西入ちづ子（４８）▽長野市丹波島二、無職高木イサ子（６０）▽同市若穂綿内、会社員蟹沢あけみ（３９）▽小諸市甲、無職村木美奈子（３０）▽同県長和町大門、会社員小林智子（２９）