2007年10月28日

いつも

アタシはアイツのことが大好き。
アイツもアタシのことが大好き。
そう、アタシとアイツは相思相愛。
ゴハンを食べる時も、眠る時も、いつも一緒。
毎日毎日、だれも間に入れないほどなんだから。
となりに住んでるいつも怒ってばかりのオバサンも、アタシたちを見てニコニコしながら
「お似合いねえ」っていうくらい。
ねぇ、アンタもそう思うでしょ?

朝。
アイツはいつもお寝坊さん。
かなり前から鳴り続けてる目覚まし時計もなんのその。
うんうん唸ってるアイツを、叩いたりくすぐったりして起こしてやるのがアタシの日課。
それでもアイツはなかなか起きない。だけどアタシも頑張るの。
さあさあ、はやく起きてちょうだい、大きな大きなお寝坊さん。
仕事に遅刻するのはイヤでしょ。朝ゴハンはしっかり食べた?
おヒゲを剃るのも忘れないでね。

昼。
アイツが仕事に行ってる間、アタシは一人でひまつぶし。
今日はあいにく雨が降ってて外に行きたい気分じゃないから、家でゴロゴロしてるだけ。
それじゃあんまり退屈だから、アイツが読んでる最中の推理小説を盗み読み。
たとえおなかが空いたとしても、アタシはいつでも好きな時間に
お昼ゴハンを食べられる。
アイツが働いてる間、アタシは気楽にのんびり過ごす。
我ながら、なんていい身分なんでしょ。
あとはアイツの帰りを待つだけ。早く帰ってこないかな。

夜。
ベッドの中での甘い睦言。
「ねぇ、アタシのこと愛してる?」
アタシが悪戯っぽくそう聞くと、アイツはいつも優しく微笑んでアタシを愛撫してくれる。
アイツの腕の中はあたたかくて優しくて、そして何より居心地がいい。
だからアタシもお返しに、アイツの指を甘噛みしたり、頬に軽くキスしたり。
そしてアイツはいつも、眠る前アタシにこう言うの。
「気が強いけど、カワイイ奴だ」
「オマエと一緒にいると幸せだよ」
アタシもアイツと一緒にいると幸せ。

アタシはアイツのことが大好き。
アイツもアタシのことが大好き。
そう、アタシとアイツは相思相愛。
毎日毎日こんな調子だけれど、アイツとアタシはこれからも一緒。

かわりばえのない、いつもの日常。
今日もアイツを迎えるアタシの首で、アイツがくれた首輪の鈴がちりりと鳴った。




*****

初めてのオリジ小説・短編ですvvv
意味わかりました??

tamakivvvstory at 17:04オリジナル   この記事をクリップ!
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おお振り、ブリーチ、戦国BASARA大隙ですvv
特に今はヘタリアにハマっています!!大和撫子な日本受け大好きですvvv
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