October 24, 2007

葛藤

 すごくマグマを秘めた集団なのよね。それはタフなひとたちということだけど、半面、反目しあう仲になりやすいとも言える。

 さて。外に目をむけると、マナーというより公共哲学の欠如というべきだろう。毎日うんざりすることばかり。とはいえ、善良なひとの侵す車椅子の人権については、もっと理論化させていく必要がある。わたしのゆるがぬミッションがそこにあるとおもう。多様なありように目をむけ、妄信することなく冷徹に判断する。

 被障害者、車椅子の身体感覚、車椅子という人権。そこに回復しがたく深いディスコミュニケーションがあるから、わたしの活動がある。

wheelchair_eye at 22:55|Permalinkclip!

深まる秋、深まる悩み

 キョンウォンさんとの話は一時間半ぐらいだったろうか。待ち合わせに関していろいろアクシデントもあったけれど、少し韓国の女性の抱える問題について話を伺う。あのシンポ以来、お知り合いたちとのお付き合いも続いて、疲労で体調を壊していらしたと聞いて、旧知の仲でもないわたしがお話する時間をとってしまったことを少し後悔した。でも、それが縁というものだろう。どちらかというと、わたしが彼女の質問に答えることが多かったかもしれない。

 その直前にタイやカンボジアの企画に来て頂いたSAさんにバッタリお会いして立ち話。というか、今日はじめて、SAさんの生い立ちや仕事の内容についてうかがうことができた。何度もイベントに力を貸して頂いているかたなのに、なかなかお話をする時間が持てなかったから。戦前に生まれ、ずっと京都で働いて生きてこられたというSAさんに、今度はじっくりお話をお聞きする時間を作りたいと思う。

 
 それにしても薄着で通してきたわたしもさすがに寒くなった。

 そろそろ、NPOのアソシエイト会議に参加するようになって二ヶ月になろうとするが、正直、みんなの本音はどうだろうな…という気がしている。力量の違う団体が集まっている。少なくとも、わたしのような非力なムーブメントから歴史のある団体まで。そこに共通の問題を炙り出していくということなのだろうが、わたしには、そこがまだ見えない。顕在化していない。もしかしたら、根本的なところで、みんなとわたしは違った考え方をもっているのかなあ?とも感じている。NPOという生き方を、貧困化やベイシック・インカムの問題とも結びつけて考えているわたしであるが、そのふたつの「島」は接近する気配もなし。というか、わたし自身が有効な問題提起をできていないからだろう。

 貧困化する社会の打開策としてNPOが使えないのか。昨日参加した勉強会では、労働組合の機能をNPOが担っているような運動も実際やられているらしい。そのシステムは機能しているのか?そこにある問題と可能性、もう少し詳しく知りたいと思っているところだ。

wheelchair_eye at 18:09|Permalinkclip!

仰天コンビニ客(と呼べるか?)

 なんか、深夜のコンビニは交番か?と思ったよ、昨日。

車で乗りつけた男、わたしがレジに並んで店員にチェッカー対応をしてもらっているというのに、「…んません、ティッシュないすか」とやってきた(最初は聞き取れない発音)。そこで当然、店員はティッシュ売り場を教えなくてはならん筈だが、なんとカウンター内の箱からシュッシュッと抜いて渡すではないか。そして、男は「がっすっ」と意味不明の言葉を残し、出口へ。そして、ちょうどわたしもレジを離れ出ることになったのだ。すると男、タイミング悪く、自動ではない扉を開けてくれるのである。…おいおい、わたしはきみのような厚かましい奴の力など借りたくないぞっ!と言いたかったが、深夜なので疲れて余力なし。それにしても、コンビニはいつから交番になったのだ!

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October 23, 2007

親の顔が見たいよ、お嬢さん

 トイレでコーヒー牛乳を飲む中学生、使用中の表示がでているのにノックもせずドアノブをいきなり引っ張るハイヒールの音…そんなの、学校とか社会ではなく、親が、保護者が、教えることじゃないの…その背中で、口で。でも、残念ながら、これが今の普通の光景。

 いつもの本屋で『障害の政治』という本を注文。税込み2940円らしい。あるひとが読書会をやっているというので機会があれば参加させてもらいたいと思ったからだ。店長が休みだったので学生アルバイトの男の子と雑誌のラックのことで話をした。哲学を勉強しているらしく、品揃えについても一家言ありという感じで楽しかった。大学院に進学したいという彼が、末永くアルバイトに来てくれたら、店長も心強いだろうな。

いまはオヤジ雑誌のブームらしいが、まあ車椅子としては狭い通路を占拠して立ち読みされるカタログ雑誌などあまり増えて欲しくないな。小学館など同じ男性向けでも、このところ細かい階層別に雑誌を創刊させているとか。三年もてばよいほうかな。いや、三号雑誌かな?こういう雑誌はスポンサーの思惑次第だからね。なにしろカタログ雑誌だもん、ニッセンのカタログより厚い女性誌をみて新年号に家計簿のつく「婦人」雑誌を思ったよ。

wheelchair_eye at 22:35|Permalinkclip!

つくづく遊牧民?

 一歩外にでると走りが止まらない。やっぱりわたしは射手座だぜ。プランニングはしても根気強くパソコンで作業することには向いていない。Sさんの精緻というかクリエイティブというか、いわゆるひとつの、マニアックなワードのフォーマットを見たからなおさら、やる気が減退したのかも(笑)。

 いずれにしても、明日はキョンウォンさんと会って話を聞かせてもらうことにした。楽しみ。

wheelchair_eye at 21:45|Permalinkclip!

あっ!といわせる計画

 企画書を書くというような根気のいる作業がこのところ殆ど出来ていなかったので、きょうは少しデスクワークをこなす日にしよう。あの12日のイベント以来、わたしはずっと忙しかった。
 そうは思っても、はたして集中できるか、読みたいものもたまっているので、忙しいな。
 とにかく、次の取り組みに関して幅広い分野から協力をお願いしたいので、準備はぬかりなく。
 基本的に週末まで忙しい。27日はまたシンポジウムで大阪に行きたいので、それに向けて節約を強いられているところもある。参加費と交通費のためだ。少なくとも2000円は必要。どうしても行きたい、外したくないのである。一日1500円でやりくりしているのに食費以外で2000円は痛い(+。+)けれど。

 でも今考えている、世間をあっと言わせる企画はぜひ成功させたいから、いまは我慢だな。

wheelchair_eye at 08:35|Permalinkclip!

October 22, 2007

それでも予定はこなす

 夕方のフィリピン報告会は参加費が500円。Hさんの報告を聞くのは二度めだったが、わたしの問題関心が深まったせいか、興味深く感じられ、ODAが不正に運用されていることは問題視するにしても、人道的な経済援助を断ち切るのはどうか?という質問の答えにも得るところがあったと思う。国内のNGOのなかでも意見の分かれるところらしい。経済制裁をちらつかせて問題解決をはかろうとするやり方は、どんなときにも有効ではないと思う。そのことで痛い目にあうのは決して狙った独裁者ではなく、非力な民衆だと思うから。もっとも、いま起こっている経済連携協定反対の運動と政治的殺害のウォッチ活動とが有機的に繋がっているのかどうかという問題では、まだ認識自体が弱いようだ。EUの場合は人権問題を組み入れる経済連携協定が主流だと、これはUさんが答えてくれた。
まだ話したりなかったが、よまわりもあったので、またまた二次会には出ないで帰った。

wheelchair_eye at 23:29|Permalinkclip!

おなかの空かない活動を

 …心掛けている。やはり今月も財政は厳しいので(持ち出し二万は響いている)、交通費のかかる場所(主に市外)に行くときの出費を考えると節約できるのは衣料と、それに食費しかないのだ。情けなくて泣けてくるぐらい(笑)。こうして社会を変えていくために働くという行為が、再生産のための収入を伴わないために、動くほどに苦しくなる側面を解決していくには、やはり所得を生み出す何らかの新しい仕掛けが必要である。現在の助成や補助は多くは、ボランティアの経費はあっても主催者にたいする人件費は計上できないので、これはNPOの問題というより、もっと社会全体のお金の回り方を変えていくしかないのではないか?
働くということにたいする社会的なレベルの考え方、コンセンサスと言い換えてもいいかもしれない。ベーシックインカムもマルチではない。仮に必要に応じて分配するにしても、誰が各自のそれぞれに違う必要に、客観的基準を導入して判断するのだろう。


wheelchair_eye at 17:05|Permalinkclip!

知識人、あるいは知識人候補生

 それは、過去に誰かが遺した言説の中からしか、材料を集めない人のことを指すのかと、わかった。現実は言説を凌駕するというごく当然の認識が欠落するから、本当の意味での学問が育たない。

他人によって集積され整理された「知識」の、収集作業、いやコピペ作業ばかりが評価の対象となる。いかに引用したか…なんて、くだらないことではないか。…え?それが基礎だと?確かに、学ぶとは先人の仕事に依ることから始まる。そう、それはごく始まりにすぎない。

手付かずのフィールドでものを考えよ。原野の、書物という道しるべのないところで、いちいち誰かに確認してもらうのではなく、自分自身で真理に辿り着け。

wheelchair_eye at 06:47|Permalinkclip!

テンション高い日々が続く

 すっかり秋深くなっているのに、まだ半袖で頑張っている。なにしろ12日のイベントが終わってから、映画を観たり、研究会、報告会、シンポジウムとその二次会…と、贅沢な用事で夜は潰している。ほとんど休むことなくアチコチに行っていて、毎日、思考を巡らすことに忙しい。

 第一、もともと安物の上に数が少なくて着尽くしてしまう服は、今年はまだ新調する余裕なし。ついでに自分のNPPの活動は中断したままだ。デスクワークの遅れ。創刊号を誕生日に出すつもりのニューズレターはまだ形になっていない。気がつけばあと一ヶ月ほどだ。

、明日(今日)も夜はルーチンも入って過密スケジュール。今回出会った韓国の女性と、彼女の滞在中に一日ぐらいはお茶を飲みたいのだけど、実現できるかなぁ。いや、お茶より野宿よまわりかなあ…。外国のお客さんに知って欲しいもうひとつの京都。

wheelchair_eye at 03:27|Permalinkclip!