多くの音楽ファンで盛り上がる「サンセットライブ」。日が落ち、海辺の熱気はますます高まる=31日午後6時半すぎ、志摩町の芥屋海岸

多くの音楽ファンで盛り上がる「サンセットライブ」。日が落ち、海辺の熱気はますます高まる=31日午後6時半すぎ、志摩町の芥屋海岸

■秋の実り守るナシ園の防蛾灯 午後7時半、筑前町

 日没を過ぎた午後7時ごろ、筑前町下高場のナシ農家、井上信光さん(46)方のナシ園では、防蛾灯(ぼうがとう)の黄色い光が果実を照らし出した。

 多くの生産者が袋をかけずにナシを栽培しているこの地域では、30年ほど前から、蛾の被害を防ぐために防蛾灯を使用。夏から秋にかけての風物詩にもなっている。

 「台風で多少の実は落ちたけれど、順調に生育して、甘みも乗っています」と井上さん。防蛾灯は9月下旬まで、「秋の実り」を守り続ける。

 (朝倉支局・吉田修平)


■開放感が最高 サンセットライブ開幕 午後6時半、志摩町

 午後1時、志摩町の芥屋海岸で3日にわたりコンサートを繰り広げる「サンセットライブ2007」(西日本新聞社など後援)が開幕した。

 仮設舞台にレゲエ、ジャズ、ロックなどのアーティストたちが次々登場。福岡県出身のリリー・フランキーさんがボーカルを務めるロックバンド「TOKYO MOOD PUNKS」も出演し、観客はヒートアップした。「この開放的な雰囲気、最高」と福岡市早良区から訪れた自営業石井亮さん(36)。

 近くの海辺でカフェレストランを経営するサーファーの林憲治さん(46)が「自然への感謝」のため、手づくりで1993年にコンサートを始め、今や国内外のアーティストから出演の申し込みが相次ぐ。来場者も昨年は1万5400人を数えた(主催者発表)。今後の展開が楽しみだ。

 (前原支局・大淵龍生)


■猛暑過ぎ、秋へ 最高気温8月最低 公園では夕涼み 午後5時半、天神

 福岡市はこの日、最高気温が29.1度と、8月で最も低かった。記録的な猛暑だったことを忘れさせる涼しい風がそよいだ午後5時すぎ、福岡市・天神のデパート近くの公園では、サラリーマンや学生、住民らが夕涼みを楽しんでいた。

 天神中央公園では、飼い犬を連れた人たちが続々と集まり、シーズーやチワワなど約20匹が解き放たれ、のびのびと公園を駆け回った。

 猛暑で夏バテ気味だったという犬たちも、涼しさに喜んだのか、飛び掛かったり、じゃれ合ったりと元気いっぱい。「いつもより持久力があるみたいです」と同市博多区から来た松本雅俊さん(51)。気持ちいい風が吹き抜ける都心の緑の中で、秋の気配を感じた。

 (地域報道センター・金沢皓介)


=2007/09/01付 西日本新聞朝刊=