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イラク首相、民間人死亡報道で米司令官に懸念表明

2007.10.22
Web posted at:  17:51  JST
- CNN

バグダッド(CNN) イラクの首都バグダッドのイスラム教シーア派地区サドル師ティーで21日、駐留米軍による掃討作戦により民間人10‐15人が死亡したと報じられたことを受け、マリキ首相は同日、ペトレイアス多国籍軍司令官と会談し、「過剰な武力行使」への懸念を表明した。イラク政府の報道官がCNNに語った。

同報道官によると、首相は司令官に、民間人死亡の知らせが政府内に「強い緊張」を引き起こしていることを伝えたという。

イラク内務当局の情報筋がCNNに語ったところによると、作戦は同日未明から早朝にかけて実施され、民間人の男性15人が死亡、女性や子どもを含む52人が負傷したとされる。一方、サドルシティーのアダブ市長はイラク国営テレビに、母子ら4人を含む10人が死亡したと述べた。同市長によれば、通勤者らを乗せた車が米軍の標的になったという。

米軍側は、イランの援助を受けて拉致などを繰り返しているシーア派犯罪組織の幹部を狙った作戦だったと説明。この人物は拘束できなかったが、「犯罪者」49人を殺害したと発表した。民間人の死者は「認識していない」と述べている。

バグダッド市内では先月、米警備会社の従業員が民間人17人を死亡させたとされる事件があり、イラクと米国による合同調査が続いている。




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