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出直し東大阪市長選が告示 共産前市長と保守2人の争い

2007年10月21日19時05分

 就任1年2カ月で、議会の不信任決議を受けた共産党員市長の失職に伴う大阪府東大阪市の出直し市長選が21日、告示された。立候補したのは、いずれも無所属で、昨年7月の前回、自民を離党して立った元府議の西野茂氏(64)、失職した前市長の長尾淳三氏(55)=共産推薦、新社会支持=、前市議会議長の野田義和氏(50)=自民、公明推薦=の3人。

 前回も保守が分裂。西野氏が約3万8000票を獲得した一方、02年選挙で長尾氏を破った現職(当時)が自民、公明の推薦を得ながらも約5万票にとどまり、約1000票差で長尾氏に敗れた。

 長尾氏への不信任は、自民、公明など議会で圧倒的多数の野党側が「財源の裏付けがなく、公約の多くが実現不可能だ」などとして今年9月議会で提出。直後の市議選では自民、公明とも合計得票を前回よりそれぞれ減らしたのに対し、共産は議席を倍増させた。

 長尾氏は「公約は着実に進めていた。不信任には道理がない」と強調。西野氏と野田氏は共産市政では限界があるとして「行財政改革が急務」などと訴えている。

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