進展から前進へ
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3回目の地元住民との対話集会を、21日、夜8時から2時間かけて話し合いました。
前回と打って変わった対話集会になったことは、大変、喜ばしいことであり大きな前進と評価をしております。
地元の方々と直接、対話が出来た事。
外部で騒ぎ立てている者たちを排除しての集会だから、まともな意見を出し合い、私たちの言い分も聞いて頂けた事。
マスコミも入れずに対話が出来たことなどが、大きな成果となったと理解をしております。
(マスコミ4社が来られたが、集会の冒頭のみの撮影だけで会話中は退席してもらいました)
地元民の代表者ら13名ほどで話し合いが出来たので、意見の纏まりが有った事。
(出席者は地元民30名ほどが参加されましたが、発言は地元代表者のみでした)
そして、高島市幹部職員による仲裁があって、会合を重ねられた事に、深く感謝の意を表したいと思います。
ご苦労様でした。そして、有難うございました。
話し合いは、今後も継続して行う事とし、それまでは保護犬の搬入は見合わせる事としました。
地元の理解を求めていき、合意が得られてからワンたちの移動を開始する。
時間はかかりますが、最善の方法として選択しました。
大阪に居るワンたちや警察や保健所に待つワンたちと、ボランティアさんには、事情を話し、もうしばらく待ってもらうことにします。
そして、私たちの動物救済の活動を暖かく見守って頂き、村全体の協力が得られたら最高だと思います。
それが実現できれば、わが国の動物愛護活動が一歩、大きく前進し、他地域でも同様の活動が前進するモデルケースになってくれれば。と考えます。
よく言えば、施設において保護犬の譲渡会を開催するときにはバザーを行いますが、その時には、地元の農産物の展示即売会も行って、地元側にも協力をし、心優しいお百姓さんが作るお米や野菜、果物をアピールして参加者に買って頂くようにもしたいものです。
理想的な関係を構築して、世の中にいる不幸な環境下の動物たちを、1頭でも多く、善意の方々の力で救っていく事が出来ればいいなぁ。と、疲れた頭の中で考えています。
対話集会の当日の昼、シェルターの塀にある門扉のペンキ塗りをしていたところ、農家のおばあさんが立ち止まり、声を掛けてくれました。
「だいぶん、出来たねぇ」
「はい、もう少しで完成です」
「犬はいつ、くるんけ?」
「今夜、地元の集会が終わって理解をしてもらったら、来るよ」
「そうけぇ、ここらの地元の人はみんな、いい人だよ。早くきたらいいねぇ」
「うん、そうやね」
「わしゃ、犬がキライやがねぇ」
「へっ、なんで?」
「小さいころ、犬に吠えられたからじゃ。それからキライになった」
「ははは、おばあちゃん、そんなこと言わんと、今度、犬が来たら見に来てよ。可愛いもんよ」
「そっか、じゃあ、キライやが見に来てみるか。頑張ってな。手を止めさせてごめんよ」
そう言って立ち去りました。
私は、ペンキ塗りの作業を止めて、おばあちゃんが買い物カートを押しながら、田んぼの先に消えて行く後姿を、ぼ〜っと見つめていました。
なぜか、無性に嬉しくなって、今夜の集会には精一杯の誠意を持って話し合いをしようと決めたのでした。
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