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燃料プールの壁にひび、水漏れ 柏崎刈羽原発

2007年10月21日20時27分

 新潟県中越沖地震で被災した東京電力柏崎刈羽原発7号機で、使用済み燃料プールの壁に入ったひびから微量の放射性物質を含む水が漏れ出ていることが21日、わかった。東電が同日、発表した。地震によってひびが入り、プールの水が漏れた可能性もあるとみて調べている。

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黄色い壁のひびからにじみ出る放射性物質を含んだ水。壁の反対側が使用済み燃料プール=21日午後3時半過ぎ、新潟県柏崎市の柏崎刈羽原発7号機で、東京電力提供

 東電によると、水漏れが見つかったのは原子炉建屋2階の通路。厚さ2メートルのコンクリートの壁に、長さ3.5メートル、幅0.1ミリほどのひびが入っていた。20日夕、パトロール中の当直員が見つけた。壁の反対側は使用済み燃料プールになっている。外部への放射能漏れの恐れはないという。

 漏れた水の量は6.5リットル。コバルトなどの放射性物質が検出された。放射能量は250ベクレル。現在も、微量ながら水は漏れ続けている。

 壁の反対側にあたるプールの内壁には厚さ6ミリのステンレス板が張られている。これが破れてプール水が漏れているのか、地震の揺れでプールの外にあふれた水がコンクリートにしみこみ漏れ出ているのか、などいくつかの原因が考えられるという。プール水漏れを検知する配管には、水は流れ出ていないという。

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