今日のポジション（10/22）

先週1ドル＝117円台で始まったUSD/JPY相場は一貫してドル安・円高方向に動きました。週末には約3週間ぶりに1ドル＝114円台まで円高になりました。

8月下旬以降の保ち合い局面で蓄積された相場エネルギーが円安方向に放たれれば、再び本格的な円安局面に入ることを想定していましたが、先週は1ドル＝118円手前の水準で失速し、円高方向に大きく押し戻されました。
先週19日の記事で、「1ドル＝115円を割れたところの114円台後半の水準の壁が厚い」と書きました。実際、金曜日には東京市場でもその後の海外市場でも1ドル＝114円80銭あたりで円高方向への動きが何度か食い止められましたが、未明には1ドル＝114円50銭の水準までずるずると円高が拡大しました。

こうなりますと、潜在的に蓄積されている相場エネルギーが逆方向（円高方向）に噴出するリスクシナリオも想定せざるを得ず、そう仮定しますと非常によろしくありません。あくまで万が一のリスクシナリオを想定した場合ですが、テクニカル分析における客観的な最大円高リスクを計算しますと、1ドル＝107円が浮上します。現時点で可能性は乏しいながらも万が一（潜在的な相場エネルギーが円高方向に放出された場合）を仮定した話で、客観的なテクニカル分析ではそうした数値が一応出ているということは頭に入れておきたいです。
その上で、具体的な対応となりますと、長期スタンスでの低レバレッジ安全運用であれば�‘辰鵬燭發靴覆ぁ↓▲櫂献轡腑鵑里瓦�一部を決済して本当に円高になれば買い直し、などの対策が考えられます。

短期売買においては、複数のテクニカル指標で円高懸念が生じている間は、その方向に沿った戦略を多用するのがベターだと思います。


先々週末に、ユーロ円が1ユーロ＝167円という目標値に達し、豪ドル円が1豪ドル＝106円の壁で強烈に跳ね返されたことにより、どうしても先週から、為替市場全体での円高圧力が高まっています。
ポンド円も先週、一時的に1ポンド＝240円台に乗ることがありましたが、大きな流れとしては1ポンド＝239円台の壁を抜け切ることはできませんでした。潜在的な相場エネルギーが円高方向に逆噴射しますと、1ポンド＝231円〜232円あたりまでの揺り戻しの可能性が浮上すると考えます。


ファンダメンタルズ分析において、円が長期間上昇し続ける可能性は小さいとの見通しは何ら変わりませんが、テクニカル分析において、目先は上記のように円高の可能性も警戒しておきたい状況だと考えます。


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玲子さんの現在の戦略
USD/JPY買い3万ドル　取引（2005/9/13）110.18
USD/JPY買い3万ドル　取引（2005/9/14）110.64
USD/JPY買い2万ドル　取引（2005/12/16）116.24
EUR/JPY買い1万ユーロ　取引（2005/11/30）140.90
ドル円重要ポイント：1ドル＝114円台後半の厚い壁を割り込むとなると、円高拡大リスクが浮上。やや中期的な見通しとして、念のため最大の円高リスクを想定すると1ドル＝107円が浮上。そうならないとしても、当面、複数の円高を警戒すべきテクニカル指標が出ていることに注意。
ユーロ円重要ポイント：先月からの急速な円安の反動が生じており、目先もう一段の円高が生じた際の目処は1ユーロ＝161円台。