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佐賀大ミスで、213人が国家資格の1次試験免除対象外に

 佐賀市の佐賀大理工学部電気電子工学科が、国家資格の「技術士」の1次試験が免除になるとの触れ込みで学生向けの教育プログラムを導入したところ、大学側のミスで学生と卒業生計213人が免除の対象とならなくなった。大学は学生らに説明会や文書で謝罪した。

 同学科によると、東京都のNGO「日本技術者教育認定機構」から「優れた技術者を育てる教育プログラム」との認定を受ければ、技術士の1次試験が免除になる。機構はそのための条件の一つとして「学習・教育目標が設定され、広く学内外に公開されていること」を挙げていた。

 同学科は2003年度から導入したプログラムで認定を得ようとしたが、一部の高校での模擬講座で紹介したり、講義中に学生に話したりしただけだったため「公開が不十分」と機構が指摘。結局、認定申請を取り下げた。

 4月からは学科のホームページでプログラムを紹介するなどし「1年生の受講生については条件をクリアした」としているが、2〜4年生と卒業生は1次試験免除の対象とならなかった。

 このプログラムを選択した学生は、選択していない学生に比べて講義を受ける時間や内容はほとんど変わらないが、修了には一定以上の成績が必要とされる。同学科は「プログラムを終えれば、将来、海外留学などで有利になるだろう」などと学生に説明し、2、3年生はほとんどが選択していたという。

 学科長の山部長兵衛教授は「公開方法について具体的な指示はなかったが、事前に確認すれば防げたミス。学生に迷惑をかけ申し訳ない」と話している。



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