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岩国基地の4米兵の女性暴行容疑に市民ら160人が抗議


プラカードを掲げて事件に抗議する参加者(19日午後7時、山口県岩国市山手町で)

 山口県岩国市の米海兵隊岩国基地所属の海兵隊員4人が、広島市内で知り合った市内の女性(19)を集団で暴行したとして、広島県警が集団強姦(ごうかん)容疑で捜査していることが19日わかった。県警は女性からの被害届を受け容疑者を特定。岩国基地も4人の身柄を拘束している。県警は容疑が固まり次第、日米地位協定に基づいて米軍側に4人の引き渡しを求める。岩国市ではこの日、事件に抗議するデモ行進が行われるなど怒りの声が広がった。

 山口県警岩国署によると、管内で発生した米兵ら基地関係者による犯罪は1972年以降、801件に上り、577人が摘発されている。2003年8月には、岩国基地所属の米兵が、歩いていた女性を暴行しようとして首を絞め顔を殴る事件が発生した。

 今回、海兵隊員の4人は14日未明、広島市中区のホールで開かれ約300人が参加したダンスイベントで女性と知り合い、外に誘い出した後、車に乗せて、西へ約2キロ離れた同区内の駐車場で集団で暴行した疑いが持たれている。

 ホール関係者によると、女性は数人のグループで参加していたという。

 岩国市の井原勝介市長は19日、記者会見を開き「事実とすれば大変遺憾で、あってはならないこと」と不快感を示し、捜査状況を踏まえて抗議する方針を示した。山口県の二井関成知事も「許されない行為で言語道断」としたうえで、「事実が確認できた段階で、関係機関に対し再発防止策を含めた徹底的な是正処置を申し入れ、厳格な処罰を求めていきたい」とのコメントを発表した。

 岩国市でこの日開かれた基地問題に関する集会では、事件に対する緊急の抗議決議を採択した。集会に参加した労組員ら約160人は集会後、「米兵による女性暴行事件の真相糾明を」などと書いたプラカードを掲げ、市中心部をデモ行進した。

 また、住民団体「米兵の犯罪を許さない岩国市民の会」(大川清代表)は、「市民は米兵の事件におびえながら生活してきた。繰り返される犯罪に強く抗議し、一刻も早く撲滅されるよう要請する」との抗議声明を基地に送った。



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