リグレッツ・オンリー
2007 / 10 / 19 ( Fri )
「リグレッツ・オンリー」
 黒柳徹子、古谷一行、石田ひかり
 アメリカの作品。ニューヨークが舞台。
 大統領が、婚姻法を改正し、ゲイ・レズビアンの人たちにとって、きつい内容になるものを作ろうとする。そこで、ゲイ・レズビア
ンの人たちは、突如、ストライキをし、仕事から撤退し、あらま社会が麻痺してしまう・・・・・。
 
 この演劇の最後の部分で、アメリカの独立宣言の前文が出てくる。「全ての人間は平等造られている。」とうたい「生命、自由、幸
福の追求」という言葉が出てくる。
 
 この演劇は、まさに、この平等と生命と自由と幸福追求権のことを描いている。
 
 ゲイやレズビアンの人たちの生存ということもあるけれど、一番語りたかったのは、黒柳徹子さんが、インタビューでも語っている
ように、自由ではないか。
 
 ゲイやレズビアンの人たちの生き難さと圧迫をかけられることへの反撃と自由な精神が生き生きと描かれている。
 わたしが、興味深かったのは、黒柳徹子さん演ずる主人公とゲイのハンスとの愛情である。ハンスは、ゲイだから、異性愛ではない。
しかし、異性愛を超えた愛情があるのである。黒柳さんが叫ぶ。「ハンス、愛しているわ。」
 ゲイの人たちの愛情関係も描かれているけれど、それとは違う、男と女の恋愛ではない愛情も豊かで、お互い大好きなのである。そ
れは、2人とも愛情が豊かで、また自由人だからだと思う。
 この脚本は、ゲイの人が書いているけれど、黒柳さんは、実際の生活や人生においてもゲイの人たちとの豊かな交流があるからこそ、
そして、自由で、よく気がついて、他者に優しい人たちとのことが、大好きだからこそ生き生きと楽しそうに、チャーミングに演じて
いるのではないか。
 
 わたしが、ゲイやレズビアンの人たちと一緒にいると自由を感じて、リラックスして、楽しいと感ずることが、多いのも、わたしが、
実は、一番大事にしているのが、自由ということだからだという気がする。

 リラックスして、自由になる、基本的に楽しいお芝居。
 結婚している人もこれから結婚する人も登場をするので、結婚って、何ということも思わず考えてしまう演劇である。
 
 ゲイ・レズビアンについての法制度は、様々だけれど、異性愛であれ、同性愛であれ、友情であれ、大事なことは、愛情であり、お
互いの魂の自由を大事にすることだということをあらためて感じた。

 この間の金曜日、夜、ネットラジオで、「オールニートニッポン」に出た。雨宮処凛さん、ガテン系連帯の池田一慶さん、和田義光
さん、そして、増田さんである。
 そこで、池田さんが、「フリータ−の人たちが、ゼネストを起こしたら、コンビ二も飲食店もみんな麻痺しちゃうよ。」と言ったけ
れど、ゲイ・レズビアンのストライキである。
 ギリシャ神話の「女の平和」で、女たちで、平和のためにストライキを起こそうなんて話は、良く冗談で言っていたけれど、いろん
なゼネストのアイデアがあるものだ。
 よく見えないけれど、見えない人たちが、手をつないで、力を合わせれば、世界を変えられるということか。

 フリータ−も一人で休めば、クビになるけれど、みんなで組合をストライキを作ってストライキをすれば、大丈夫。いつかいろんな
ストライキを合法的にやりたいなあ。

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