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青田買い横行に反発 大学側が「無効」申し合わせ

2007年10月17日09時59分

 企業の採用活動の活発化を受け、大学などで作る就職問題懇談会は16日、今年度の「卒業予定者にかかる就職について(申し合わせ)」に、初めて「9月30日以前の内定は無効」と盛り込んだ。「青田買い」の横行に大学側が反発したものだが、罰則のない「紳士協定」のため、企業側の自粛は期待薄だ。

 規制緩和で「就職協定」が廃止された97年度以降、懇談会が申し合わせ、企業側の日本経団連が「倫理憲章」を作り、それらをお互いに尊重することになっている。しかし景気回復が進み、最近、双方が決めた「正式内定日」初日の10月1日以前に内定を出す「青田買い」が横行している。

 そこで懇談会は今回、企業が9月30日以前に内定を理由に学生を拘束しようとしても、無効であることを前提に対応するよう各大学に求めた。一方、経団連は特別な対応はしない考えだ。

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