メタボリック症候群の診断を巡り、男性は85センチ以上とする腹囲(ウエスト径)の基準値に専門家から異論が相次ぐ中、基準を作った日本肥満学会(松沢佑次理事長)は19日、都内で会見し「現時点では(数値を)見直す予定がない」とする声明を発表した。
動脈硬化などのリスクが高くなるとされるメタボリック症候群の診断基準は、2005年、同学会など国内8学会が定めた。腹囲の基準値は男性85センチ、女性90センチで、これ以上だと内臓肥満と呼ぶようにした。
ただ「男性85センチは厳しすぎる」「女性のほうが男性より大きいのは日本だけ」など、専門家から批判・異論が続出。国際糖尿病連合も今春、日本人向け診断基準を改定し、内臓肥満を男性90センチ、女性80センチ以上とした。(01:16)