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伊吹派で世代交代が加速 中川氏中心に反主流派勢力の要へ

2007.10.18 23:47

 自民党の伊吹派(志帥会)で、会長の伊吹文明幹事長(派閥離脱中)から、会長代行の中川昭一元政調会長への世代交代が加速している。中川氏は、政治信条の近い麻生太郎前幹事長や平沼赳夫元経産相らと連携を強めており、伊吹派は反主流派勢力の「要」として、リベラル勢力とのバランスを重視する福田政権の気になる存在になりそうだ。

 18日夕、都内のホテルで、中川氏が会長代行就任後初めての政策勉強会を開催。伊吹派の前身である旧中曽根派領袖の中曽根康弘元首相を講師に招いた。

 中川氏が「混迷した状況の中、どうしてよいのか分からない局面も多いが、われわれは中曽根氏のご指導をいただける。これほど幸せなことはない」とあいさつすると、中曽根氏は深くうなずき、日本の保守政治の流れを語り奮起を促した。会場には引退した江藤隆美元会長も駆けつけた。

 郵政民営化に造反し、昨年末に復党した古屋圭司、江藤拓両衆院議員も同日、伊吹派に復帰し、派閥勢力は27人(衆院21人、参院6人)となった。亀井静香国民新党代表代行が率い、総勢60人を超えた往時には及ばないが、衆院1回生数人も入会を希望しており、存在感を増しつつある。

 伊吹派は先の総裁選で、伊吹氏が福田康夫首相を支持したのに反し、中川氏は盟友の麻生氏を応援し、所属議員の7〜8割は麻生氏支持に流れた。もともと閥務に熱心ではなかった中川氏は結果として急速に求心力を高める形となった。

 今後、中川氏は麻生氏と連携を強め、党内保守派の糾合を目指すとみられている。郵政民営化に反対し、無所属を続ける平沼氏とは「兄弟分」の間柄だけに「政界再編のキーマンとなるのでは」(閣僚経験者)との見方もある。幹事長派閥にもかかわらず、中川氏が反主流派色を強めると、派内の足並みが乱れる可能性もある。

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