東京電力は１１日、新潟県中越沖地震で柏崎刈羽原発の主排気筒ダクトに生じた変形を点検したところ、１号機のダクトに２カ所の亀裂が見つかったと発表した。
ダクトの変形は１－５号機で起きたが、亀裂が確認されたのは１号機だけ。いずれも、外部に放射性物質が漏れた痕跡はなかったとしている。
亀裂が見つかったのは、１号機の原子炉建屋などから主排気筒まで排気を送る直径約４メートルのダクト。亀裂はいずれも、ダクトのステンレス製蛇腹部分に生じ、１本は長さ約４０センチ、もう１本は同約１センチだった。
東電は応急措置として亀裂部を金属の補修剤などでふさぎ、近く蛇腹ごと交換する方針。ダクトが地下の溝に入っている部分も今後、点検することにしている。
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