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柏崎刈羽原発:クレーン破断は想定外の回転力…東電解析

 新潟県中越沖地震で被災した東京電力柏崎刈羽原発6号機の天井クレーンの鋼鉄製部品が破断した問題で、東電は11日、地震により想定外の回転力が部品に加わったことが原因だとする解析結果を、経済産業省原子力安全・保安院に報告した。

 クレーンは原子炉上部にあり、レールの上を車輪で動く。破断した部品は、車輪にモーターの動力を伝える車軸の一部で「継ぎ手」と呼ばれ、4個中3個が壊れた。

 東電によると、地震発生時、6号機のクレーンはレールの中央付近にあり、地震で車輪に回転力が発生した。しかし、ブレーキがかかっていたため動かず、その代わりに継ぎ手に過大な回転力がかかり破断したという。

 柏崎刈羽原発の残り6基の天井クレーンは、地震時の位置や建屋の揺れの違いなどにより、被害を免れたらしい。

 東電は「残りのクレーンに被害が出なかったのは偶然といえ、今後、地震時にクレーンにかかる力の詳細を解析したい」と話している。

 また、7号機のコンクリート製放水路で新たに2カ所のひび割れが見つかった。いずれも、長さは約90メートル、幅数ミリだった。【河内敏康】

毎日新聞 2007年10月11日 22時46分

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