東京電力は3日、新潟県中越沖地震により車軸2カ所の破損が見つかった柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市・刈羽村)6号機の鉄製大型クレーンで、新たに車軸1カ所の破損が見つかったと発表した。原子炉の真上で止まっているが、東電は「落下防止装置があり落下の危険はない」としている。
東電によると、クレーンの車輪は、それぞれ車軸でモーターとつながっている。壊れたのは車軸の継ぎ手部分で、確認済みを含めると、4つある継ぎ手の3つが破損したことになる。3日までに、ほかの6基の原子炉建屋、タービン建屋ではクレーンの破損は確認されていない。
東電によると、新たな破損部は車軸カバーに覆われていたが、搬出のためカバーを取り外して見つかった。同型のクレーンは東芝が製作し、6号機と1-3号機にある。4、5、7号機のクレーンは日立製作所製で、継ぎ手がない構造という。
※写真=柏崎刈羽原発6号機のクレーンで新たに見つかった車軸継ぎ手(中央)の破損個所(東京電力撮影)
(共同通信社)
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