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【社会】

給油活動中の日誌廃棄 海自補給艦

2007年10月16日 夕刊

 防衛省は十六日、インド洋で給油活動に従事していた海上自衛隊の補給艦「とわだ」について、二〇〇三年七月から十一月までの五カ月分の航海日誌を、文書の保存期間内にもかかわらず廃棄したことを明らかにした。 海自の文書管理規則によると、艦船の航海日誌の保存期間は四年間になっている。同補給艦は〇三年七月中旬から同十一月中旬まで給油活動にあたっていた。イラク作戦への燃料転用疑惑が指摘される中、防衛省のずさんな管理体制が批判される可能性がある。

 十六日午前、民主党の外務防衛部門会議での資料要求に対し答えた。防衛省側は「〇七年七月に『とわだ』艦内で保存期間が過ぎている資料を整理した際に、誤って保存すべき資料も廃棄した」と説明。分量は一航海分の日誌すべてという。

 規則上、航海日誌は艦内で一年間、さらに所属する地方総監部で三年間保管することになっているが、「とわだ」は一年を過ぎても艦内で保管するという規則違反もしていた。

 日誌を廃棄したことについて防衛省側は「規則違反だが、情報公開法などの法令違反には当たらない」との認識を示した。

 

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