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「社会での更生、期待し難い」植草被告への判決要旨(5)完 (1/3ページ)

2007.10.16 12:52
このニュースのトピックス刑事訴訟
植草一秀被告植草一秀被告

 (3) 被告人は、捜査段階から一貫して犯行を否認しているため、その供述の信用性を検討する。

 ア 被告人は、本件直前の宴会でビールをグラス5、6杯、紹興酒を20〜30杯飲んで酔っ払ったため、その宴会の後半から断片的にしか記憶がなく、本件車両に乗り込んだ時点では、強い睡魔に襲われて記憶がなくなるほどの酒酔い状態でぐったりしており、本件当時も、「子供がいるのに」などという女性の大きな声で驚いて意識が覚めるまで記憶があいまいであるが、被害者と密着していたことはなく、痴漢行為はしていないなどとした上で、次のように述べる。

 目が覚めたとき、自分は、進行方向左側ドアの方向を向き、右肩にかばんを下げ、右手でつり革をつかみ、左手で傘の取っ手をつえのように上から押さえつけるようなかたちで持っていた。目を開けると自分の前にいたと思われる女性が、左回りに後ろを振り返るように、自分から70、80センチメートル離れた右前方に移動しているのが見えた。

 これは痴漢騒ぎかな、かかわり合いになりたくないと思い、進行方向へと体の向きを右に変え、元のように目をつむって下を向いていた。すると、30秒から1分間くらいたってから、突然体をつかまれたので、痴漢の犯人に間違えられたのではないかと思って、「ちょっと待ってくださいよ、何もしていませんよ」と非常に小さい声でつぶやいた。

 自分は人に良く知られており、また、前に事件に巻き込まれたということもあったので、ここで騒ぎにしたくない、駅に到着したら、しかるべき場所で女性に事情を聴き誤解を解いて、自分が無関係であることを理解してもらおうと思い、それ以上大きな声を出して痴漢行為を否定するようなことは言わず、電車が蒲田駅に着くまで、つり革を持って目をつむって顔を下に向けた状態で静かにしていた。手を挙げて謝るような動作はしていない。

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植草一秀被告

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