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「真後ろに立ち、臀部をなでまわす」植草被告への判決要旨(1) (4/4ページ)

2007.10.16 11:29
このニュースのトピックス刑事訴訟
植草一秀被告植草一秀被告

 その後、自分は犯人に対して、「恥ずかしくないんですか、子供たちの前で」などと言った。犯人は40歳代半ば、身長170センチ以上で、黒髪を真ん中分けにしており、黒っぽいスーツを着て右肩からかばんをぶら下げていた気がする。眼鏡を掛けていたかははっきりと覚えていない。

 そして、背後にいた人物は、被告人に間違いない。

 イ まず、被害者の被害状況についての供述は、痴漢行為の態様等を被害状況の時間的流れの中で、自らの心理状態も交えつつ、順序立てて具体的詳細に述べるものであって迫真性に富んでおり、後述する目撃者の供述とも極めて符合し、十分に信用できる。

 これは、被害者が、痴漢被害に遭って不安な状況下にありながらも、正確に状況を観察し認識していたこと、その際の記憶をよく保ち、ありのまま誠実に供述していることを示しているといえる。

 他方、犯人を被告人と特定する部分について言えば、まず、被害者は、被告人に対して何の利害関係もないことはもとより、これまで、被告人と面識すらなかったのであるから、ことさら被告人を陥れる理由はない。

 そして、被告人を犯人と特定した経緯の部分は、まず、犯人の手を確認して犯人の位置を特定した上で、振り返って、犯人と対面するというものであって、犯人を識別した経過につき自らの観察と認識を時間的流れの中で具体的詳細に述べていると評価できるし、その供述内容も極めて自然である。

 他方、被害者の矯正視力は両目で0・7〜0・8と支障なく、被告人が、当時、現に木製の取っ手のついた傘を所持していたこともその信用性を裏付けている。

※判決要旨(2)へ続く

 

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植草一秀被告

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