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日銀、金融政策の現状維持決定・賛成8、反対1

 日銀は11日午後の金融政策決定会合で、賛成多数で政策金利を現状維持すると決めた。賛成8に対し反対は1。政策金利の無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.5%前後とする。国内景気は底堅いものの、金融市場の動向や米景気の足取りを見極める必要があると判断した。福井俊彦総裁が午後に記者会見を開き、景気や市場動向について説明する。

 正副総裁を含む9人の政策委員のうち、反対票を投じたのは水野温氏審議委員だった。金融政策の現状維持は、2月に利上げしてから9回連続になる。日銀は9月の前回会合で「世界経済を巡る不確実性が増している」(福井総裁)と利上げを見送った。米金融市場はやや落ちつきを取り戻したが「欧州市場では信用収縮懸念が解消していない」と評価したもよう。

 欧州中央銀行(ECB)は4日の理事会で利上げを先送りした。9人の委員の多くは、金融市場の安定にはなお時間がかかり、米実体経済の動向も注視する必要があると判断したとみられる。 (13:47)

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