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有害図書:コミックなど5冊、「犯罪、自殺誘発」で初指定--県審議会 /岩手

 県青少年環境浄化審議会は12日、「犯罪や自殺を誘発、助長する」としてコミック3冊、書籍2冊を有害指定した。18歳未満への販売などが禁止される。犯罪などの助長を理由にした指定は県内で初めて。

 改正県環境浄化条例が1日に施行されたのを受け、12日に審議会が行われた。

 同条例はこれまで過激な性描写などが載った雑誌などを「有害」と指定。書店やインターネットカフェなどの業者に対し、18歳未満への閲覧や貸し付けなどを禁止してきた。

 県によると、改正条例では新たに「犯罪や自殺を誘発、助長するもの」を指定要件に加えた。罰則も強化され、20万円の罰金から6月以下の懲役または50万円以下の罰金となった。不健全な図書類の規制は全国的な傾向で、7月6日現在、35都道府県で「犯罪・自殺」について規制をしている。ただ、有害指定にいたったのは12都道府県にとどまる。

 審議にかけられた図書は東京都や茨城県など全国でも指定されているもので、コミックが「多重人格探偵 サイコ」の1~3巻。書籍は「復讐の本」「ゲキダスvol.3 激裏情報@大辞典」。出席した5委員の満場一致で決まり、県に答申した。16日から規制される。

 コミックや雑誌などの規制は表現の自由を侵害する恐れがある。同審議会の佐々木章一会長(盛岡市乙部地区公民館館長)は「表現の自由も重要。ただ、犯罪の低年齢化、凶悪化する中で、これらの雑誌などが青少年に影響を与えかねない。規制は必要と判断した」と説明した。【安田光高】

毎日新聞 2007年10月13日

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