民主・小沢代表の「ISAF発言」に波紋広がる 前原副代表「違和感持つ人間かなりいる」
民主党の小沢一郎代表の国際治安支援部隊(ISAF)への自衛隊参加問題に反対ならば、民主党からの離党を求める発言が、与野党に大きな波紋を呼んでいる。
小沢代表は10日、「少数意見では賛否がある。独裁国家、宗教団体でもあるまいし」、「どうしても嫌なら、離党する以外ない」と述べていた。
この発言に、参議院の首相指名選挙の決選投票で、小沢代表に投票した共産党の志位和夫委員長は11日、「国連決議があろうとなかろうと、海外での武力行使に参加するのは憲法違反」と語った。
また、社民党の福島瑞穂党首も「ISAFに参加していくことは、武力行使により直接的であると、より武力行使の危険性につながることであり、違憲ということはより強いと考えている」と参加反対の考えを表明した。
そして、同じ民主党の前原誠司副代表からも、党内の空気について、「小沢さんの考え方については、違和感を感じる人間は、わたしはかなりいるんじゃないかなというふうに思っております」と語った。
異論が続出する中、小沢代表は11日、連合の定期大会に出席し、「来たるべき衆議院の総選挙は、最終の決戦の場だと、私はそう認識いたしております」と述べ、注目の集まっているISAF問題については何も話さず、次の衆議院選挙を「最終決戦の場」と述べた。