イラン・イスラム共和国 Islamic Republic of Iran

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本情報は、海外に渡航・滞在される方が自分自身の判断で安全を確保するための参考情報です。本情報が発出されていないからといって、安全が保証されるというものではありません。
本情報は、法令上の強制力をもって、個人の渡航や旅行会社による主催旅行を禁止したり、退避を命令するものでもありません。
海外では「自分の身は自分で守る」との心構えをもって、渡航・滞在の目的に合わせた情報収集や安全対策に努めてください。

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イラン:イラン南東部での誘拐に関する注意喚起 (2007/10/11)
1.イラン南東部のケルマン州及びシスターン・バルチスタン州において
 は、これまでも累次にわたり危険情報にて注意を呼び掛けているとおり、
 外国人が誘拐される事件が発生しており、最近では本年8月に、旅行中の
 ベルギー人夫妻が両州の州境で誘拐されるなど、この地域では外国人が誘
 拐される事件が発生しています。また、8月19日には、シスターン・バル
 チスタン州において、武装集団が車両を襲撃し、イラン人21人が拘束され
 る事件も発生しています。さらに、最近、イラン南東部で日本人旅行者が
 何者かに誘拐された模様です。

2.つきましては、イラン南東部に渡航・滞在される方は、上記の内容に十
 分留意するとともに、今後も同様の事件が発生する可能性は排除できない
 ことから、同地域を陸路で移動する場合には夜間の移動は極力避けるとと
 もに、昼間の時間帯であっても複数の車両で移動する等、十分な安全対策
 を講じてください。また、誘拐等不測の事態に巻き込まれることのないよ
 う、最新の治安情勢の入手に努めるとともに、「目立たない」、「用心を
 怠らない」、「行動を予知されない」の3原則を守るようにしてください。
  なお、誘拐事件に関しては、パンフレット「海外における誘拐対策
 Q&A」( http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_04.html )も併せ
 て御参照ください。


(問い合わせ先)
 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ、誘拐に関する問い合わせ)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3399
 ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ、誘拐に関する問い合わせを除く)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
 ○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2903
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
 ○在イラン日本国大使館
  電話:(代表) (98-21) 8871-7922、8871-3396
  ホームページ: http://www.ir.emb-japan.go.jp/
イラン:イラン南東部での誘拐に関する注意喚起(2007/10/11)
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本情報は2007/10/12現在有効です。
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イランに対する渡航情報(危険情報)の発出(2007/10/11)


 ●イラク及びアフガニスタンとの国境付近
    :「渡航の延期をお勧めします。」(継続)
 ●シスターン・バルチスタン州及びケルマン州
    :「渡航の延期をお勧めします。」(引き上げ)
 ●フーゼスタン州
    :「十分注意してください。」(継続)

地図1 
☆詳細については、下記の内容をよくお読みください。

1.概況
(1)イランの治安状況は、イラクやアフガニスタンとの国境付近及び南東
  部州を除き、首都テヘラン等おおむね平穏です。

(2)一方、2007年2月にシスターン・バルチスタン州ザヘダン市において、
  2件の爆弾による爆発事件が発生しています。同州では過去にも爆発事件
  が発生しているほか、ザヘダン県知事を乗せた車両が通行中に襲撃され
  る事件も発生しています。また、ケルマン州でも通行中の車両が襲撃さ
  れる事件が発生しています。さらに、これら両州を含むイラン南東部で
  は、外国人誘拐事件が散発しており、最近ではこの地方で日本人旅行者
  が何者かに誘拐された模様です。このような治安情勢を踏まえ、シスタ
  ーン・バルチスタン州及びケルマン州を「渡航の是非を検討してくださ
  い。」から「渡航の延期をお勧めします。」に引き上げます。このほ
  か、フーゼスタン州アフワーズ市では過去に爆弾による爆発事件が発生
  しています。

(3)イランの東部地域等においては、依然としてアフガニスタンからの武
  装麻薬密売組織等の流入やこれを取り締まる治安部隊との衝突が散見さ
  れます。また、イラクの不安定な治安情勢が同国との国境付近の治安に
  悪影響を及ぼす可能性も排除できません。

2.地域情勢
(1)イラク及びアフガニスタンとの国境付近
  :「渡航の延期をお勧めします。」
   イラク国内の治安情勢の影響により、イラクとの国境付近において
  は、不測の事態が発生する可能性は排除できません。
   一方、アフガニスタンでは、タリバーン等の武装勢力によるテロ・誘
  拐事件等が依然として発生しており、治安情勢は予断を許さない状況が
  続いているため、アフガニスタンとの国境付近においても、不測の事態
  が発生する可能性は排除できません。

   つきましては、イラク及びアフガニスタンとの国境付近へ渡航・滞在
  を予定されている方は、どのような目的であれ渡航を延期するようお勧
  めします。

(2)シスターン・バルチスタン州及びケルマン州
  :「渡航の延期をお勧めします。」
   この地域においては、過去にシスターン・バルチスタン州の主要幹線
  道路で旅行中のドイツ人2人とアイルランド人1人が誘拐される事件が発
  生しており、最近では2007年8月12日、旅行中のベルギー人夫婦がシス
  ターン・バルチスタン州とケルマン州の州境のファハラジ市において誘
  拐される事件が発生するなど、外国人旅行者が誘拐される事件が発生し
  ています。さらに最近、イラン南東部で日本人旅行者が何者かに誘拐さ
  れた模様です。
   このほか、2006年3月には、シスターン・バルチスターン州のザヘダ
  ン市から北東へ約200kmのアフガニスタン国境付近のザホール市におい
  て、ザヘダン県の知事一行に対する襲撃事件が夜間発生し、21人が死亡
  (一部報道では22人)し、12人(一部報道では8人)が拉致・誘拐され
  ました。また、同年5月、ケルマン州において襲撃事件が夜間発生し、
  イラン人12人が殺害されました。さらに、2007年8月19日シスターン・
  バルチスタン州のパキスタン国境付近において、武装集団による車両襲
  撃により、地元教育局長含むイラン人21人が誘拐される事件が発生しま
  した。
   ザヘダン市内では、2006年12月14日、自動車に仕掛けられた爆弾が
  2か所同時に爆発したほか、同20日には、自動車に仕掛けられた大量の
  爆破物が発見されています。
   このほか報道によれば、イラン当局がこれらの地域を含むイラン東部
  地域で大規模な麻薬掃討作戦を展開し、武装した麻薬密売グループとの
  間で激しい衝突が発生しています。また、麻薬掃討作戦のほか、麻薬犯
  罪の温床となる不法入国外国人に対する取締りも激化しており、シスタ
  ーン・バルチスタン州への外国人の全面立ち入り禁止措置が講じられて
  います。

   このように両州は依然として治安状況が不安定であることに加え、イ
  ラン外務省からも在イラン日本国大使館に日本人観光客等の同地域への
  入境に対して、治安上の観点から自粛を求めるよう強い要請が寄せられ
  ています。このような治安情勢を踏まえ、シスターン・バルチスタン州
  及びケルマン州を「渡航の是非を検討してください。」から「渡航の延
  期をお勧めします。」に引き上げます。
   つきましては、シスターン・バルチスタン州及びケルマン州へ渡航・
  滞在を予定されている方は、どのような目的であれ渡航を延期するよう
  お勧めします。

(3)フーゼスタン州
  :「十分注意してください。」
   フーゼスタン州のアフワーズ市内では、2005年4月13日にアラブ系住
  民を刺激する内容の偽造文書が出回ったことにより騒擾が起きた事案、
  同年6月12日に州知事庁舎前ほか3か所において爆弾が相次いで爆発する
  事件、同年9月1日にパイプラインが連続して爆破される事件、同年10月
  15日に最も人通りの多い通りで2つの爆弾が爆発する事件、2006年1月
  24日には、チャムラーン通り(キヤーンパールス通り)に面するサーマ
  ーン銀行の支店内及びゴレスターン地域の地下資源機構(政府関係機
  関)の建物前で爆弾が爆発する事件が発生しています。
   また、同年2月27日には、アフワーズ市から約110km北の町デズフール
  及びアフワーズ市より約100km南のイラク国境付近の町アーバーダーン
  において、爆弾爆発事件が発生しました。

   つきましては、フーゼスタン州に渡航・滞在を予定されている方は、
  テロ事件等不測の事態に巻き込まれないよう最新情報の入手に努め、テ
  ロの標的となる可能性のある政府関連施設や人込みを可能な限り避け
  る、周囲の状況に注意を払い、ごみ箱や放置された鞄・段ボール等の不
  審物には近づかない、爆発等の不測の事態に遭遇した場合は速やかに発
  生現場から離れる等、安全対策に十分注意を払ってください。

3.滞在に当たっての注意事項
  イラン滞在中は下記事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにし
 てください。
  また、外務省、在イラン日本国大使館、現地関係機関等より最新の情報
 を入手するよう努めてください(在イラン日本国大使館ホームページ
  http://www.ir.emb-japan.go.jp)。
  なお、詳細は<安全対策基礎データ>を参照してください。
(1)渡航者全般向けの注意事項
 (イ)過去に首都テヘランの英国大使館前では、米英の対中東政策や、核
   問題をめぐる対応等に対する抗議デモが再三行われ、一部のデモ参加
   者が手榴弾や火炎瓶を投げ込む事件も発生していますので、これらデ
   モ・集会等には絶対に近づかないようにしてください。
 (ロ)また、イランにおいてもアル・カーイダによるテロの脅威が指摘さ
   れています。
    特に、首都テヘランにおいては、英国大使館のほか、米国利益代表
   部を兼ねるスイス大使館などに対してテロ攻撃が行われた場合、被害
   に巻き込まれるおそれもありますので、これら付近にはできるだけ近
   づかない方が無難です。なお、爆弾テロの注意事項については、2007
   年6日付け広域情報「爆弾テロ事件に関する注意事項」を参照してく
   ださい。
 (ハ)首都テヘランを含む各地で偽警察官による被害が報告されており、
   被害に遭わないためにも、人通りの少ない道を避け、声を掛けられた
   ら無視する、しつこく声を掛けられたら周りの人たちに助けを求める
   ようにしてください。
 (ニ)首都テヘランだけでなく、イスファハンにおいてもオートバイの
   2人組によるひったくり事件が発生しています。ハンドバッグや手提
   げカバンは必ず道路と反対側に持つなど日頃から注意が必要です。現
   金は小分けにし、また、パスポートはバッグに入れないで身に着ける
   など貴重品の管理に十分注意してください。
 (ホ)首都テヘラン及び地方都市では、夜間、タクシー運転手による乗客
   に対する強盗事件が多発していますので、タクシー利用の際は、単独
   では白タクや知らない人の車には決して乗車せず、正規のタクシー乗
   り場で乗車するようにし、それ以外での利用、特に深夜の場合はテレ
   フォンタクシーや正規タクシー(ナンバープレートがオレンジ色ない
   しナンバープレートにオレンジ色の帯が入っている)の利用をお勧め
   します。
 (ヘ)エラヒエ地区(首都テヘラン北部の高級住宅地)において、外国人
   居住者を狙った押し入り強盗事件が発生しています。ホテルの部屋や
   自宅の玄関及び窓の開閉には常に警戒することを心掛けるとともに、
   身の周りの警備状況についても確認してください。
 (ト)誘拐事件から自分自身と家族を守る心構えとして、「目立たな
   い」、「用心を怠らない」、「行動を予知されない」の三原則を念頭
   に、日常の予防に留意してください。具体的には、「目立つ服装は避
   ける」、「通勤時間や経路を変更する」、「外出や帰宅時に、不審者
   や車両等が見当たらないかチェックする」等の注意が必要です。
 (チ)最近の邦人被害事例
   ○2007年2月、イスファハン市近郊のアーテシュガー(拝火寺院)に
    おいて、日本人観光客が強盗被害に遭う事件が発生しています。
   ○2007年3月、コム市内のホテル内にて、日本人観光客が睡眠薬入り
    のジュースを飲まされ、自室に戻り眠り込んでいた間に、室内を荒
    らされる被害が発生しています。
   ○2007年6月、日本人観光客がチャールースからテヘランへ乗合いタ
    クシーで移動中、休憩で一時下車したところ、そのままタクシーが
    逃げ去り、積んだままの荷物を持ち去れる被害が発生しています。

(2)観光旅行者向けの注意事項
 (イ)首都テヘラン及び地方都市のバザールなどで日本語で親しげに話し
   掛けてくるイラン人がいますが、金銭をだまし取ったり、日本への入
   国査証申請の保証人になるよう迫ったりする事件が報告されていま
   す。旅行者に対し、親日家を装って必要以上の世話をし、数日かけて
   十分に信用させてから騙す手口や、仲間が待ち受けている場所に誘い
   込み、集団で襲うケースもありますので、十分な注意が必要です。
    また、気軽に教えた日本の住所や渡した名刺、一緒に撮った写真等
   が、後々、他の日本人を狙った犯罪等に利用される可能性もあります
   ので、十分注意してください。
 (ロ)旧米国大使館周辺、首都テヘランやアフワーズ等地方都市のバスタ
   ーミナルやバザール周辺では、外国人を狙った強盗、スリ、置き引
   き、ひったくり等の犯罪が発生していますので、一見して外国人と分
   かるような目立つ格好を控え、一人歩きを避けること、歩行中は後ろ
   を度々振り返るなど周囲を警戒すること、自分の持ち物から目を離さ
   ないことなどの注意が必要です。
 (ハ)バスターミナルなどで睡眠薬を混入させた飲食物を旅行者に勧め、
   意識がもうろうとした隙に貴重品を狙う強盗事件が多発していますの
   で、親しげに飲食物を勧められても、不用意に口にしないようにして
   ください。
    また、盗難等の被害に遭われた際には、現地警察においてポリスレ
   ポートを入手する必要がありますが、入手するまでに相当の時間がか
   かり、長期滞在を余儀なくされるおそれがありますので、貴重品の紛
   失・盗難には十分注意してください。
 (ニ)イランでは、麻薬の所持・使用は極刑が科されることもありますの
   で、甘い言葉に誘われて取り返しのつかないことにならないよう、き
   っぱりと拒否してください。

(3)長期滞在者向けの注意事項
  イランに長期滞在中の方は、上記(1)、(2)のほか、以下の事項に
 も注意してください。
 (イ)現地に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡等に必要ですので、
   到着後遅滞なく在イラン日本国大使館に「在留届」を提出してくださ
   い。また、届出事項に変更が生じたとき又はイランから去る(一時的
   な旅行を除く)ときは、その旨を届け出てください。
    なお、在留届の届出は郵送、ファックスの他、インターネット
   ( http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )によっても行うことができま
   す。
 (ロ)イランの医療事情については、在イラン日本国大使館医務官による
   「在外公館医務官情報」
   ( http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/nm_east/iran.html )
   がインターネットで入手可能ですので参照してください。なお、パキ
   スタンとの国境地帯では肝炎が散発していますので注意が必要です。
 (ハ)在イラン日本国大使館では、イラン滞在における「防犯の手引き」
   を無料で配布していますので、領事窓口までお問い合わせください。

4.なお、隣国のイラク、アフガニスタン、パキスタンなどにも、「危険情
 報」を発出していますので、同情報の内容にも御留意ください。


(問い合わせ先)
 ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3399
 ○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省海外安全ホームページ:http://www.mofa.go.jp/anzen
 ○在イラン日本国大使館
  住所:Bucharest Avenue, Corner of 5th Street, Tehran, Iran
  電話: (98-21) 8871-7923、8871-3396
  FAX : (98-21) 8871-3515
  ホームページ:http://www.ir.emb-japan.go.jp/


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