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犬の搬入阻止で使っていた横長の看板を運び去る住民ら(高島市今津町酒波の市道) |
大阪市の動物愛護団体「アーク・エンジェルズ」(林俊彦代表)が高島市今津町酒波(さなみ)の犬舎施設に皮膚病の疥癬(かいせん)が完治したという犬の飼育を計画している問題で、反対住民が犬の搬入を阻止していたが、11日、林代表が3回目の話し合いを市に伝えたため、監視行動をいったん解除し、テントなどを撤去した。
地元の酒波など四地区で組織する「アーク・エンジェルズの進出反対期成同盟」の大森六己会長が同日午後7時半から、犬舎施設近くの集会所前で住民約80人に「(林代表が)話し合いの日までは犬を持ち込まないと約束した」などと説明、住民も同意し、監視行動の解除を決めた。
6日には2度に渡って犬の搬入を図った林代表のワゴン車を、住民約200人が看板と座り込みで阻止し、滋賀県警が道路の不法占拠として出動し、緊迫する場面もあった。その後も、住民らは1週間近く24時間態勢で監視を続けていた。
林代表は犬を伴わずに九、10日に犬舎施設を訪れた。3回目の話し合いは来週行われることになりそうだ。
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