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糖尿病見逃して手術 脳障害に

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徳島大学病院によりますと、おととし6月、徳島県内の50代の女性患者が股関節の手術を受けましたが、およそ2週間後、血の塊=血栓が肺の血管に詰まる「肺血栓塞栓症」を発症し、一時、呼吸や心臓が止まって脳に重い障害を負い、現在もリハビリを続けているということです。徳島大学病院は手術前に血液検査を行いましたが、女性の糖尿病を見逃していました。股関節の手術の際は血栓ができやすく、特に糖尿病の患者を手術する際には、肺血栓塞栓症を発症しやすいとされていて、専門の学会が予防のためのガイドラインを作成しています。ガイドラインによりますと、女性は肺血栓塞栓症が発症する危険度が最も高い状態でしたが、徳島大学病院はこうした患者に必要な薬の投与などは行っていなかったということです。徳島大学病院は、適切な処置をしていなかったことを認めたうえで「糖尿病を見逃すなど、股関節の手術で病院側に過失があったことが明らかになったため患者側に謝罪した。再発防止に努めている」としています。
もどる10月11日 14時5分
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