ちゃりんこ日記

目標は『ホノルル・センチュリー・ライド完走』。数十年ぶりに自転車に目覚めたおぢさんのちゃりんこ日記。

ホノルルセンチュリーライド2007参戦記(その3)

■手作りおにぎり
本番当日の夜中の 2時半。ヨメがトイレに行った気配で目が覚めました。ウトウトしているといつまで経ってもヨメが戻って来ない。え?呑みすぎて気持ち悪いとか?トイレにこもるほど呑んでないだろう・・・。「どしたの?」「目が冴えちゃって。ジャージの袖口を補正してたの」。紛らわしい。てかオレの発想も・・・

結局ヨメはそのまま寝ずに、ホノルル到着の日にドンキで買ってきたレンチン用のご飯パックと焼海苔、それに日本から持ってきた梅干で TEAM 50's 隊員+コンドーさんのために昼食用のおにぎりを作り始めました。一人 2個ずつ、塩分強めで握ったおにぎりは大好評でした。よかったね。

そうこうしているうちに私も起きて朝食を済ませ、チーム・ジャージに着替えて集合場所に降りていきました。さすがに 5時はまだ真っ暗。ストーンズ・ジャージ 4人+ベティちゃん+普通のジャージというものすご〜く妙な集団が暗闇の中に佇むの図・・・。各自におにぎりを配給して、さあ行きましょう。



■いよいよスタート
スタート直前
スタート位置のカピオラニ公園はすでにものすごい人の数です。どこにこれだけの人がいたんだろう? なんとかスタート・ゲート近辺にもぐり込みましたが、ちょっとスタート直後の混乱が怖い位置でもありました。そんな中で昼食用のおにぎりをほおばっている nob隊員。「朝ご飯食べてなかったんで。助かりました」って、朝飯抜きで 100マイル走ろうっていうあなたは "無謀" です。

定刻になり、おエライさん達の挨拶と国歌斉唱が終わり、いよいよスタートです。心配した混乱に巻き込まれることも無く、順調にスタートを切ってダイヤモンド・ヘッドを登っていきます。展望台でいったん停まり記念撮影。去年は無かったね〜、こんな余裕。

ダイヤモンド・ヘッドにてここから先、私は TEAMで 100マイル完走を目指し、ヨメは独走で 25マイルを目指します。一緒に走れないのは辛いし心配なんだけど、今年は始めからそう決めていました。くれぐれも事故に気をつけてね。後ろ髪を引かれる思いで再スタート。んじゃ、一丁いきますか! 

雨で路面が所々濡れているので注意しながら走ります。カハラを抜け、ハイウエイに上がると車は少ないものの赤いパイロンで区切られた自転車レーンはそこそこの混雑。車に気をつけながら渋滞を避け、パイロンの外側を巡航速度 30km/hくらいで快調に飛ばします。

■「落車〜!」
濡れた路面のハイウエイハイウエイを順調に進んでいた時、私のわずか数台前で 1台の自転車が突然横転。それに後続の 1台が巻き込まれて転倒というアクシデントが発生。すぐに大声で「落車〜!」と声が上がり、後続に注意を喚起します。目の前で起こった事故にちょっと呆然。数台後だったら私が巻き込まれていたかもしれません。巻き込まれたのは日本人の若い女性で、倒れたままピクリとも動きません。膝からは出血しているし、大丈夫かなぁ・・・。ようやく起き上がって連れの男性と会話ができることを確認し、我々はその場を離れました。

この部分、路面に鉄道のレールのようなものが進行方向に沿って埋まっていて、そうやらそれに乗り上げてコケたようです。始めにコケたやつは気が付かなかったのか、濡れた路面をナメていたのか・・・。ヨメは大丈夫かなぁ、この後ここを通るんだよなぁ。知らせる術が無い・・・。ちなみに今年は雨のせいか事故が多かったようで、救急車で運ばれた人もいたそうです。

前日に試走で来たハワイカイを過ぎた先でハイウエイを下りると、間もなく例のハートブレイク・ヒルです。去年は登り始めたとたんにチェーンが外れたんだよなぁ。自転車を押して登っている連中から離れ、フラフラと登っていく人に注意しながら集団の左側を登っていきます。後ろのギアを 1枚残して頂上に到達。

確かに楽な坂ではないし、自転車を押して上がる人も多いのだけれど、房総ツーリングの時はこのクラスの坂がゴール直前に 7つくらいあったので、私にとってはもはや "フツーの坂" です。あ、言っちゃった・・・。

この先を右に曲がるといきなり目の前にサンディ・ビーチの青い海が現れ・・・。昼間来ると本当にきれいなビーチなんですけどね〜。朝方でしかも天気がよくないのであんまり感動せず。まあ "見慣れた" という説もありますが。25マイル折り返しポイントで休憩。バナナ、いただきました。ってか朝ご飯食べたばっかりでお腹空いてません。

■ヨメも無事到着
40マイル折り返しポイントを目指してスタート直後、てっちゃん隊員が「ベティちゃん、来ましたね」え?気が付かなかった。25マイル折り返しポイントは本コースからちょっと外れたところにあるので、ここに向かう人と出ていく人は短い区間すれ違うことになります。どうやらヨメと至近距離ですれ違ったらしい。あとで聞いたらヨメも気が付いて手を振ったらしいんですが、まさかこんなに早く来るとは思っていなかった私は気が付かなかった。スビバセン。

まあ、とりあえずここまで無事にたどり着いたということでひと安心。今年は 25マイルが目標といっていたので、無事に帰ってね。

さてこの先は絶景のマカプー岬です。ユルユルの坂を登って頂上でメンバーを待ちます。それにしてもてっちゃん隊員は普段と見違えるような走りじゃないですか。坂はガンガン登っていくし、平地でも高速走行だし。私、何度も煽られました。本人曰く「坂を登るコツのようなものを会得した」って、すげーじゃん。

TEAM が揃ったところで海に向かって坂を急降下。60km/hくらい出ますよ、この坂。気持ちい〜〜〜!コースではここが一番楽しいっす!

この先 40マイル折り返しポイント、50マイル折り返しポイントと順調に到着。この先は私にとっては未体験ゾーン。ドリンクを補給してイザ出発・・・あれ、しんさんとてっちゃんが先に行っちゃった。

すいませ〜ん、あの二人、な〜んかものすご〜く飛ばしてるんですけどぉ〜。いくら追っても追いつかない。nobさんははるか後方だし、一人旅もつまらないのでトライアスロン用のバイク(に乗ったオネーサン)の後をついて行くことにしました。このオネーサン、けっこう速いです。スタイルいいです。自転車体型ってやつ。一生懸命自転車に乗ると、こういうスレンダーな体型になれるんだよっていう見本のような人です。残念ながら途中でブッちぎられました。

ようやく 75マイル折り返しポイントに到着。ここに 10:30までに到着しないと強制折り返しで、次の 100マイル折り返しポイントに向かえません。余裕でクリア。暫くして nobさんも到着。もう少しです。気がつくと 3人は駐車場の車の陰でなにやらコソコソ・・・。あ〜、高校の頃を思い出すなぁ・・・。しんさん、VAAMの袋とは考えましたね〜。ちなみに証拠写真はお見せできません。

Chinaman’s Hatこの先、100マイル折り返しポイントまでの区間は、市街地を抜けて再び海岸線を走ります。ホノルル・センチュリー・ライドのポスターに使われている、海岸線を走るシーンは、この区間です。つまりここまで来ないとあの風景は見られないということ。道路が海岸線のすぐ近くを走っているので、このままハンドルを切るとビーチに直行、というところを走ります。正にハワイらしいコースです。

先頭を行くしんさんが停車。チャイナマンズ・ハットを一望できる絶好のロケーションです。ということで記念写真を。余裕ぶっこいてます。カメラの固定とセルフ・タイマーに難儀しているおやぢ達を見かねて? 「シャッター押しましょうか?」と親切に声を掛けてくれた女性 2人組。お譲ちゃんたち、こんなジャージのおやぢ、怖くないの? お二人のゼッケン下には「先輩MIHO」「MIHO」。職場で同名なので "先輩" を付けてつけてるんだって。有難うございました。ついでに一緒にパチリです。

■スワンジー・ビーチ・パーク
スワンジービーチパークそうこうしつつ 11:30に 100マイル折り返しポイントであるスワンジー・ビーチ・パークに到着。お〜、やったね〜、ついにここまで来たよ! まだまだ余裕の自分に安心。それにしてもけっこうな人数だこと。女性も多いですね。

3人で到着した直後、主催者側のカメラマンから「ストーンズ・ジャージの方、写真撮らせてください」。カメラマンから見たらオイシイ被写体だよね。狙い通り。「ちょっと待ってください、もう一人来ますから」「あ、キース・リチャーズが来てないんですね」カメラマン氏、同じ年代と見た。しっかり 4人で撮ってもらいました。公式ページで探してください。

無事折り返しヨメの特製おにぎりを頬張っていると、ヨメから連絡が。「着いたぞ〜」「私もゴールしたよ〜」無事に帰りついたか!あ〜、よかった。ひと安心です。と思ったら「あのね、50マイル走ったよ」 え"〜〜〜、25マイルじゃないの? 一人で50マイル走るとはビックリでした。こりゃぁ何かご褒美あげなきゃね〜!

さてここからはゆっくり帰るとしましょう。といいつつ、前方に人がいると抜かないと気が済まない性分です。特に登り坂で抜く快感ってやつ?(へっへっへ)けっこう帰りも飛ばしましたね〜。

ということで、後半へ続く・・・

*記事内の写真は TEAM メンバーが撮影したものをお借りしました。



テーマ:自転車(スポーツ用) - ジャンル:スポーツ

  1. 2007/10/09(火) 15:00:44|
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