コラム

出版とインターネット:新聞購読率は1年半で7%減 ネットでの本の購入は1.5倍に
著者名:日経BP社 日経レストラン 副編集長 中野恵子
配信日:2007年3月15日

 新聞の購読率が落ち続けている。2005年8月に80.9%だったのが、2006年2月に78.9%、2006年8月には77.9%、そして今回の調査では75.6%まで下がった。また、書店に行く頻度が「減っている」人は4割近いが、その理由として「インターネットで買うようになった」を挙げた人が34.8%で、2005年8月の1.5倍になった。

 調査対象は、一都三県と大阪府に住む1000人のインターネットユーザー(20代、30代、40代、50代は各200人、10代、60代以降が各100人。男女・各半数)で、2007年2月に実施したもの。2005年8月、2006年2月、2006年8月にも同じ調査を行っており、今回が4回目になる。

◆下がり続ける新聞の購読率 「ニュース情報もネットから」

 新聞(スポーツ誌を除く)を定期購読している人は75.6%で、4人に1人は新聞をとっていないという結果になった。1年半前の調査時から毎回下がり続けている。若い年代ほど顕著で、20代では62.0%、30代で63.5%。40代でも76.5%と8割を切った。

Q:あなたの自宅では、新聞(スポーツ紙を除く一般紙)を定期購読していますか?【母数:1000名】


 購読しない理由は「テレビやインターネットでも情報を入手できるから」が圧倒的に多く、54.9%(1年半前の第1回調査時には51.8%)。特に30代に多く、72.6%に上った。半年前の前回調査時には57.4%であり、“中若層”を中心に、情報を得る手段としてネットの比重が高まっていることがうかがえる。

 雑誌の購入量については、2年前に比べて「増えた」のは10.1%、「変わらない」50.1%、「減った」39.8%で、この1年半、ほとんど変わっていない。減った理由は、新聞と同じく「インターネットで入手できるから」が最多で63.8%。以下、「読む暇がなくなった」(35.2%)、「経済的な余裕がなくなった」(20.9%)、「記事がおもしろくなくなった」(17.3%)などが挙がっており、この傾向も大きくは変わっていない。

 ただ、「定期的に読む雑誌」の1位が「車、スポーツ、音楽など趣味の雑誌」(22.9%)で、「マンガ」(19.5%)を抜いてトップになったのは初めてのことだ。

◆調査概要
調査実施日:2007/2/19〜21
調査対象:埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・大阪府在住で15歳以上のインターネットユーザー
集計回答数:1000名(割付はこちらからご覧ください
クロス:(集計軸はこちらからご覧ください


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