2007年10月10日 [水]
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検定撤回、署名約52万人に 14日文科省に提出

社会/検定撤回県民大会

検定撤回、署名約52万人に 14日文科省に提出

 高校歴史教科書検定で、沖縄戦の「集団自決」から軍強制の記述が削除・修正された問題で「6・9沖縄戦の歴史歪曲(わいきょく)を許さない!沖縄県民大会実行委員会」などが修正撤回を求め文科省に手渡す署名の数が、累計で51万9637人に上ることが分かった。署名は6月に既に第1次集計分が文科省に手渡されており、14日にあらたに約42万7千人分が届けられる。関係者からは、予想を超える数の署名が集まったことに「問題意識がじわじわと全国に広がっている」と運動に手応えを感じる声が上がっている。
 署名は4月下旬から始まった。県内外から集まり、6月には「6・9沖縄戦の歴史歪曲を許さない!沖縄県民大会実行委員会」などが文科省の布村幸彦審議官に対し、その時点までに集まっていた約9万2千人の署名を手渡した。
 今回、文科省に提出する6月以降の分が8月31日にいったんまとめられたが、その後も続々と署名が届いたため、提出に間に合う分まで加えられた。
 署名を集約した高教組の松田寛委員長は「締め切った後も続々と問い合わせがあった。8月以降は一般市民の署名が増え、全国に歴史の歪曲は許さないという声がじわじわ広がっている。52万人近い人の声を前に、文科省は相変わらず審議会の結論だからと逃げるのだろうか。記述を元に戻してほしいという訴えにしっかり向き合うべきだ」と話した。
 署名運動をした「6・9県民大会実行委」の事務局は「全国で市民レベルで運動が広がっているのを感じる。きょう(11日)も京都から間に合うか電話があった。県内からは若い女性から署名をしたいとの問い合わせがあった。危機感が徐々に伝わっている」と話した。
 14日は、平和フォーラムや「6・9県民大会実行委」などが文科省に署名を提出する。今後の署名の受け付けについては、文科省の対応次第で、第3次の署名も検討するという。
 (内間健友)

(9/12 9:44)