大阪放送局

2007年10月9日 18時36分更新

犬施設で高島市が滋賀県に要請


大阪の動物愛護団体が滋賀県高島市の施設に犬を移す計画をめぐり、住民と対立している問題で、高島市の海東市長は、滋賀県の嘉田知事に、住民の生活や環境に影響が出ないよう団体を指導することを要望しました。

保健所などから犬を引き取って保護する活動を行っている大阪の動物愛護団体、「アーク・エンジェルズ」は、大阪市内の施設が手狭になり、高島市今津町に整備した施設に犬を移す計画を進めており、反対する地元住民が、今月6日、2度に渡って道路に座り込み、施設に犬が運び込まれるのを阻止しました。
この問題で、高島市の海東市長は、きょう、県庁に嘉田知事を訪れ、住民の生活や環境に影響が出ないよう、「アーク・エンジェルズ」による犬の飼育を法的な規制の対象とし、計画されている薬品を使った汚水処理方法では地下水を汚染する恐れがあるとして、より安全な方法に変えるよう指導して欲しいと要望しました。
これについて、嘉田知事は、「生活環境や水質汚染を住民が懸念している状況には心を痛めている。双方が話し合いの場を持って、合意に達するよう見守りたい。」と述べました。