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 2007年10月 9日(火) 18:51 JST

ネット文章講座

  • 2007年10月 9日(火) 08:40 JST
  • 投稿者:
    Admin
今日の話題

ネットといえど、普通の人間社会の一部だから、わけもなく他人を罵る、という行為はもちろん「非道」とされる。

一方で、その文章の小さな部分を針小棒大に取り上げ、その部分に「間違いがある」と、することで、文章の趣旨そのものを否定したかのようなことにしようとする、いわゆる「揚げ足取り」をする人たちも多く見る。この揚げ足とりはやがて「書いた人間そのものの人格をも否定する」、というところまでエスカレートする。

そして、ネット上でこの「エスカレートした部分だけが残る」。

結果として、その人が言いたかったこと、書きたかったことは、なかったことにされてしまう。

と、まぁ、こう書くとわかりやすいと思うが、こういうレトリックの使い方が、ネットで「批判」と称して行われている「つぶし合戦」の主なメソッドだ。前にもご紹介したが、これをもっとわかりやすく、箇条書きにすると、こうなる。

  1. 文章の本筋とは関係ない「間違い」を見つけ、そこを集中的に攻める。
  2. 文章の部分が間違っている → 全体が間違っている、という印象で攻撃のための文章を書く。
  3. 文章の全体が間違っている → それを書いた人自身が間違っている、として、人格攻撃に移る。
  4. その人格攻撃の結果のみを、他の掲示板その他で「晒し」、広める。
当然、この過程で多くの「同志」を募り、攻撃側の陣容を固めておく、ということも、攻撃側には必要だ。

そこで、こういう攻撃にあわないために、ネット上で書く文章はどう書いたらよいだろうか?まずは話題として「無難なものを選ぶ」ということが考えられる。しかし、それでは結局「言いたいことが言えない」わけで、ネットでなにかモノを言う意味がない。そればかりではなく、連中は花鳥風月を扱っていてさえ、「ウグイスとメジロの違いもわからないやつなんじゃないか?」など、「よくもまぁ、こんな瑣末なことに、ここまで言うよなぁ」と思うような攻撃を仕掛けてくる。

ということで、2つ目の方法は「完全に無視する」ことだ。相手にすれば、ほとんど「遊び」でこういうことをしている人間が多いし、たとえ「職業」で、「ネット人つぶし」をしているような人間であっても、そう言う人間は「遊び」を偽装し、「万が一」に備える、ということも、もちろん考えているから、最初は遊びを偽装せざるを得ない。それがどんな目的であれ、表向き「遊びでからかっているのだ」というポーズはしなければならないわけだ。

そういう人間にとって、攻撃対象が「かまってくれる」のは、それがたとえ反発であるにしても「こいつ、ひっかかったな!」という印象を持ち、そこから次の手を考えていく
きっかけになる。反発されると当然、その反発の言葉の言葉尻をとらえて。。。という、無限連鎖の「反発伝言ゲーム」が始まる。それを始めないためには、まず「黙る」ことが一番効果的だ。こういう攻撃に慣れていなくて、つい「カッときちゃう」人には、この方法が一番のお勧めだ。

しかし、攻撃される側も慣れてくると、「ちゃんと反論しておかなければ」と思う。しかし、彼らには正面から反論してはいけない。やりかたがあるのだ。まず、匿名とはいえ、相手の氏素性は、調べられるだけ調べておく必要がある。そして、調べた結果はわかっている分だけで十分なので、表に出す。これだけで攻撃する側は「あいつはおれのことを調べているらしい」ということがわかる。よほどの自信過剰の暗愚でもない限り、こういう行動には大なり小なりプレッシャーを感じるのが人間というものだ。

次に、どんな質問にも正々堂々と応じること。そして、彼らは必ず「瑣末なこと」から攻撃してくるのでそれを必ず「文章の筋とはまるで関係のない瑣末なこと」とちゃんと表現し、切って捨てておくこと。そして、それを何度も繰り返すこと。特にまじめな人や技術系の人間に多いのは、どんな瑣末なことでも、間違っていることには特に神経質になってしまう、という性質を持っているものだ。相手はそこを突いてくるから、もっと鷹揚になって、自分の書きたかったことの本筋のみを相手にする話をすることだ。

そしてそのときの口調はあくまで「まじめで誠実な、です・ます調」「相手のことをおもんばかった、下手に出た書き方をする」こと。

ネットであなたを攻撃してくる人間は、悪意でやってくるから、そのほとんどは乱暴な言い方になるか、あるいは、議論を進めるうちに乱暴な言い回しが増えてくる。特に相手がじれている場合は、なおさらこの傾向が強い。攻撃側をできるだけじらし、相手がボロを出すまでじっと、静かに議論に応じてあげよう。

彼らはこういう「ことばの戦争」に負けると、あっさりといなくなる。他のところでクダをまいているにしても、もうあなたとはなんの関係もない。彼らが「負けた」記録は、ちゃんとネット上に保存されている。


ここまでをまとめよう。

  1. まずは完全に無視すること。
  2. 瑣末なことと本質的なことをきちんと区別して反論し表現すること
  3. 誠実、かつまじめに対応すること
  4. 「です・ます」調でていねいに答えること
  5. 正々堂々とすること
ネット上で、いわれのない攻撃にあったときは、彼らの行う方法を見極め、こうやって撃退しよう。

願わくば、こういう「やりかた」が、ネットでの常識となることを願っているけれども、やっと最近はこういうコンセンサスが「書く側」にもできてきたと思う。良い傾向だ。

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