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緊急地震速報に初対応 ドコモが新携帯電話を年内発売

2007.10.3 00:05
このニュースのトピックスネット社会

 NTTドコモが、緊急地震速報に対応できる携帯電話の新機種を年内に発売することが2日分かった。気象庁からの情報を一斉に配信できる技術を開発、12月に投入する「905iシリーズ」から搭載する。緊急地震速報を表示できる携帯電話端末の発売は初めてとなる。

 これまでのメールなどを使ったシステムでは、一斉にメッセージを配信すると、システム集中による大幅な着信遅延などが起きる可能性があり、緊急を要する速報では使うことができなかった。このため、ドコモでは送信エリアを特定して、短いメッセージを一斉に配信できる「セル・ブロードキャスト・システム」という技術を開発、緊急地震速報に対応できるようにした。

 ドコモは、気象庁の要請を受けて、平成17年12月から技術開発に着手。端末に表示される文言や、速報を知らせる着信音などをできるだけ統一するため、KDDIと意見交換を交えながら、端末に組み込む基板の開発を進めてきた。

 ドコモによると、新機能では気象庁の速報提供からメッセージの配信までを10秒以内に終える。震度5弱以上の地震が発生すると予想される場合に、同4以上の揺れが想定される地域にある端末に向け、「○○(場所や地域名)で地震発生。強い揺れに備えてください」という文字情報が流される。このサービスは無料で受けられる。

 KDDIは「新機能を載せた携帯電話端末の発売は未定」としているが、関係者によると、「来年春・夏に発表される新端末で対応を考えている」とされる。すでに技術的な課題はクリアしており、ドコモとはネットワークの仕組みは異なるものの、速報の文言などは「利用者が混乱しないよう同じものを提供する」という。

 ソフトバンクも20年度中に発売する端末への機能搭載を予定しているが、提供方法などの詳細については、「検討中」としている。

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