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天皇杯より昇格?J2“4強”敗退

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天皇杯より昇格?J2“4強”敗退
<東京V・ホンダFC>延長後半1分、ホンダ・鈴木(右)に得点を許し、座り込む東京Vの富沢

 天皇杯は7日、味の素スタジアムなどで3回戦14試合を行い、J2リーグの上位4チームがそろって敗れる大波乱となった。東京Vは9月30日の札幌戦から先発を総入れ替えし、ホンダFC(JFL)に0―1で敗戦。札幌、京都、仙台もリーグ戦から先発を大幅変更して格下に敗れた。J1では川崎Fが先発8人を入れ替えて問題視されたばかり。天皇杯軽視ともとれるJ2クラブの戦いぶりは再び物議を醸しそうだ。

 終了の笛が響くと、ラモス監督は天を仰いだ。延長戦の末に格下のホンダFCに0―1で敗戦。3年連続の初戦敗退となり「ほとんどチャンスをつくれなかった。気持ちで負けていた。本当に残念でならない。情けないね」と肩を落とした。だが、悔しさをにじませたのは、わずかな時間だけ。すぐに「大事な試合が待っているし、選手には敗戦を引きずってほしくない」と前を向いた。

 大事な試合とは中2日で迎える10日の徳島戦。J2は残り8節と佳境を迎え、2位の東京VはJ1昇格争いの真っただ中におり、この日は9月30日の札幌戦から先発全員を入れ替えて試合に臨んでいた。フッキ、ディエゴ、服部ら主力不在のチームは、シュート数で相手を下回るなど内容でも完敗。ホンダFCの石井主将は「(試合前に)メンバー表を見て“なめてるのか”というのもあったけど、関係ないと思って戦った」と振り返った。

 格下に苦杯をなめたのは東京Vだけではない。J2で首位を走る札幌は先発を10人変更してTDK(JFL)にPK戦の末に敗退。3位の京都は11人全員、4位の仙台は10人を入れ替えて、それぞれ明大、順大の大学勢に屈した。J2上位4チームのスタメンで直前のリーグ戦にも先発したのはたった2人しかいないという異常事態。Jリーグと異なり、天皇杯には先発メンバーに関する規定がないが、物議を醸すことは必至。9日にはJリーグ実行委員会が予定されており、関係者は「議論になるでしょう」と話した。

 J1では川崎Fが9月23日の柏戦で先発8人を変更して問題になったばかり。これには日本協会の川淵キャプテンも「規定を満たしているからいいというのではなく、ベストメンバーで戦うという精神が重要」と強く訴えていた。一方で、J2クラブの最大の目標であるJ1昇格レースに万全の状態で臨みたいという各クラブの事情もある。87回目を迎えた歴史ある天皇杯の名を汚さないためにも、来季以降の日程変更などを含めた改革を迫られることになりそうだ。

 ≪ホンダFC「130%で勝った」≫ホンダFCは東京Vを倒す番狂わせを演じ、石橋監督は「130%の力を出してくれた」と選手の奮闘を称えた。豊富な運動量を生かした攻撃サッカーは場内から大きな拍手を浴び、鈴木が延長後半に決勝点。「これでまたJ1勢と戦える。試合に向け、しっかり準備したい」と再びプロチームと真剣勝負ができる喜びをかみしめた。



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