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ベトさんにお別れ 葬儀でドクさん「天国から見守って」

2007年10月07日20時57分

 ベトナム戦争中に米軍がまいた枯れ葉剤の被害の象徴的な存在として知られ、肺炎などのため26歳で死去したグエン・ベトさんの葬儀が7日、ホーチミン市内で行われた。弟のドクさん(26)夫婦や遺族、友人ら50人近くが出席し、ベトさんと最後の別れを惜しんだ。遺骨は市内の寺院の納骨堂に入れられた。

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ベトさんの遺骨を納骨堂に納める儀式で、双子の弟のドクさん(手前右から2人目)ら遺族がベトさんの冥福を祈った。納骨堂がある臨済寺は「日本人ら外国の弔問者にも見つけやすいように」と骨つぼを堂入り口近くに納めた

 葬儀後、ドクさんは「今後の私の人生の半分は彼の人生でもある。天国から私たちを見守って欲しい」と話していたが、ドクさんの妻テュエンさんが「ベトのことはずっと心配していた。悲しくて仕方ない」とつぶやくと、こらえきれずに涙があふれ出た。

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