第一生命、不払い130億円 4月報告の6倍2007年09月29日05時51分 生命保険各社の保険金不払い問題で、大手の第一生命保険の不払い件数と総額が5万件超、130億円前後に達することがわかった。4月時点の報告と比べて、件数が約7倍、額が約6倍になる。生保大手は9月末をめどに調査を終える方針だが、最大手の日本生命も不払い額が100億円を超える見通しで、4月段階で約20万件、約163億円だった大手4社合計の不払い件数・額は大きく膨らみそうだ。 第一生命は、4月時点の報告で不払いは約7000件、約22億円としていた。日本生命も同時点で約11万3000件、約75億円だった。両社とも4月時点より大きく増えるのは、その後の調査で「3大疾病特約」「通院保障特約」などの契約で不払いが多く発覚したためだ。 たとえば、入院の給付金を請求した際の書類でがんによる入院とわかるのに、がんや脳卒中などに支払われる3大疾病特約の請求を促さなかった例などを改めて調べたところ、1件で数百万円程度の不払いもあったとされる。また、入院の保険金を請求している顧客に、退院後の通院に支払われる特約の案内が不足していた例でも件数が膨らんだ模様だ。 日生、第一、住友生命、明治安田生命の大手4社は9月末に調査を終え、10月5日に金融庁に報告し、公表する方針だ。 ただ、保険料の支払いが滞って失効した契約に対する解約返戻(へんれい)金を放置していたケースを不払い調査に含めるかどうかで依然として各社の対応は分かれており、今後の調査動向によっては、件数・額ともに、さらに膨らむ可能性もある。 PR情報この記事の関連情報ビジネス
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