市長先導の不法行為
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地元住民との話し合いは不調に終わりましたが、私の考え方は変わっておりません。
住民が思う不安な要素については、私達の実際の活動状態を見て頂き、今後も理解を求めるように進んで行きます。
決して話し合いが不調に終わったからと住民を無視していこうとは思っておりません。
引続き、活動を続けていきながら意見を聞きたいと思っております。
動物愛護は人間ありきの動物愛護であるとも認識しております。
動物さえよければ人はどうでもいいのか、と、言われる方もおられますが、そうではありません。
動物は人に癒しを与え人との共生を望んでいます。
人も動物に対して優しい心をもって接していかなければなりません。
彼らは野生動物ではなく、愛玩動物なのです。人が作りだした生き物で人間が世話をしてあげなくては生きてはいけないのです。
ペットブームになっている昨今、安易に買い簡単に捨てる。
そんな時代になってきている世の中が恐ろしいのです。
そのような愚かな姿勢こそが改善されて、将来を担っていく子供たちに「命の大切さ」を教えていかなければならないのです。
大人達が良いお手本を示さなければなりません。
報道機関のニュースで、今回の滋賀シェルターの事件について、内容説明をHPにてお知らせしておりますので、経過など、ここでは詳しくは述べません。
私の感じ方を述べます。
地元住民の方々に、「動物愛護の考え方」を無理強いするつもりはありません。
犬を好きな人もいれば嫌いな人もいる。
万人に理解を求める事は出来ないからです。
しかし、共通している認識「命ある生き物に対しての優しさ」は同じであると信じています。
今の時代、「命ある生き物に対しての優しさ」を持つ意識が最も必要だと思うのです。
私達も村の人達も、その事は解ってもらえると思います。
いくら犬が嫌いな人でも、尾っぽを振って寄ってくる犬を殴ったりはしないでしょう。
(私が活動している中で告発をしていく悪質なブリーダー等は別物です。念のため。)
1回目(9月19日)に続き、2回目(10月4日)の地元説明会の場にて、2日後の10月6日に犬の搬入をするとお知らせしました。
条件として、疥癬症に罹った犬の完治証明を獣医師からもらって証明する事、保護犬の鑑札を提示する事。これ等を用意して移動を実施したのです。
その日は3日間続く連休のため、行楽客や観光客が多く来る滋賀県のため、混雑を避ける夜中の移動をしました。
現地に到着したのが6日未明、1時ごろでした。
先にシェルターにて待機していたスタッフからの連絡で、地元住民が集結しバリケードを築いています。との報告を受けていました。
その報告を受け、地元、高島警察署に応援を求め、現場へ行きました。
現場では想像を絶するバリケードと人だかりで、おおよそ200人を超えていただろうと思います。
シェルターに通ずる公道は、バリケードで封鎖されており住民の盾が何重にもありました。
一瞬、昔の東大の安田講堂を思い出し、安保問題の時のイメージが脳裏を過ぎりました。
住民に対して警察が説得に当りましたが、平行線で前に進みません。
立ち往生が8時間にも及び、車内にいる犬達の疲労が見えてきた時、住民との再度の話し合いを試みたらどうかと、警察の提案もあり、
高島市役所のN部長と協議した結果、この騒動を鎮静化させる為には話し合いが必要と意見が一致し、地元側に話し合いを提案をした。
話し合いの条件として、犬達が疲労をしてきているので、話し合いが済むまでシェルターに入れてあげてほしいと要求した。
そして話し合いが終われば、保護犬たちは施設に留まる事はせず、一旦は大阪に持ち帰ることも約束した。
N部長は、まず公道に住民と一緒に座り込んでデモをしている高島市長に相談をした。
1分もせず戻ってきた部長は、市長は犬をシェルター施設には入れさせないとの事で無理だと、
それでは近くにある防災センターではどうか?と、N部長は私に提案をされた。
私は、場所はどこでもいい。一番近いのが当施設であるから申し出たまでで、できるだけ近い場所で日陰が確保でき水分補給ができるのであれば、どこでも構わない。と返事した。
私も8時間以上、トイレを我慢し、車内に閉じ込められて疲労も限界に達していた。
犬達も通常は我慢強い動物であるが、小さな車内、それもバリケンに入っているのである。
狭い車内での長時間は辛いものである。犬の健康を考えたとき、これ以上は無理だと判断して地元に対して和解を求めたのであるが、
意図も簡単に市長に拒否をされたのでした。
最後の交渉にN部長は市長に団体は何処の場所でもいいから犬達の休息の場所を提供し、話し合いの場を作ってはどうか?と、再三、交渉をしてくれた。
が、市長は、高島市内の土地には1頭たりとも降ろさせてはならない。と、回答したのであった。
その回答を聞いた私は、これ以上、犬たちをこういう辛い状態に留めて置く事は出来ないと、撤退を決めた。
そして警察と共に引き返したのでした。
引上げる際に住民達の歓声が聞こえてきたのが辛かった。
立ち往生している間、一歩も車内から出る事も出来ず、閉じ込められた状態で、尚且つ、反対派からは3台の投光器のライトアップを車正面から顔面に照射され、覆うタオルも無く、多くの罵声と罵詈雑言の嵐の中、何故、我が施設に戻る正当な行為に対して、このような異常な仕打ちを受けるのかと憤りも出たが、犬達のためにと我慢を続けていたのである。
疲労困憊の中、一路、大阪に帰阪した。
徹夜が続き寝不足だったので、事務所にて2時間ほど休み、夕方、意を決して再度、滋賀に向かうこととした。
理由は、遠方からこの連休を予定して滋賀シェルターに来て頂くボランティア参加者を迎え入れるためであった。
犬達のお世話が出来ないのであれば、物資や施設の片付けなどやる事は一杯あるのだ。
当日、シェルター施設に泊り込みで参加される方が5名であるが、後2時間ほどで到着するという。
保護犬を連れての施設入りは無理であるならば、仕方ないので飼犬だけを連れて行こうと7頭を車に積んで出発した。
途中、支援者の車と合流し、車2台、人5名、犬7頭になった。
安全確保の警備の関係から、高島警察署に立ち寄り、相談をした。
警察が地元代表2名を呼び、再度、シェルター入りする事情を説明し理解を求めた。
しかし、地元側は例え飼犬であっても犬は一歩も入れないと強硬姿勢を取った。
どうしてなのか、いつも施設建設時に飼犬を同行しているし、住民も理解を示していたのだが、と、疑問に思った。(後で説明するが、これには裏があったのだ。)
夜8時過ぎ、警察は協議の結果、機動警察隊の出動を配備した。バス3台の機動隊とパトカーに先導されて現地に入った。総勢200名に守られての現地入りだ。
物々しい事では有るが、身の危険を守って貰うには警察力を頼るしかない。
それほど、住民側はエキサイトしている状態との事だった。
夜は地元農民も酒を飲み、通常の神経ではないこと、それに加えて騒動を大きくしようと企む輩が参加しているというのだ。
成田空港騒動の時のように、当事者以外の反対活動家たちが暗躍しているのである。
それらを受け入れた地元住民や高島市長は、今や、自分達の反対運動を自身でコントロール出来ないまでに荒れているのである。
反対派に集まるのは住民だけではなかった。
何の利害関係もない人間が、騒ぎを大きくし、不安を煽り、煽動していたのである。
警察もマスコミもこれを既に察知している模様だ。
お年寄りの多い村に、何処からとも無く現れた若者達が反対派の半数近くを占めている。
バリケードの築き方などは警察の作戦を上回るほどの用意周到であった。
公道上にはバリケード看板を築き、住民を前面に立たせて封鎖している。
その後の道路には、農耕用トタクターなどの重機3台をバリケード代わりに止めて塞いでいるのだ。
このやり方を見て、警察は、まるでプロだな。と、村人だけでは出来ない所業であると。
まず、警察は、バリケードを公道上から排除しなさい。と、勧告をした。住民側は勧告に従わなかった。「帰れコール」が静かな村に木霊している。
しばらく間をおき様子を見た警察は、これ以上、警告に従わないのであれば強制的に排除します。怪我をしては困るので離れなさい。と、再三、拡声器で呼びかけ注意をしていた。
私が乗っている車の廻りは機動隊に守られ、前後はパトカーで守られている。
待機している間も、村人以外の人間から窓越しに罵声を浴びせてきたりした者もいたが、警官に制止されていた。
マスコミも数社、TVカメラを回している。
時間が経過すればするほど、人が増えてきていた。タクシーで乗りつけて来る者、車で乗って来ている者。きっと、他府県のお祭り騒ぎや野次馬連中だろう。
1時間ほど、経過したくらいか、地元住民代表格数人が車に近づいてきて、窓越しに「今日、連れて来ている飼犬の鑑札、飼犬の確認をさせてくれ」と、要求があった。市役所職員立会いで、車内にいる犬7頭の各鑑札のチェック、狂犬病予防注射済票などをチェックされた。
いつも連れて来ている飼犬なので、問題はない。と、地元代表等は引上げられた。
これで終わったか。と、安堵も束の間、
地元代表等が集団の中に戻り、「代表の飼犬である事が判ったので施設に入っても構わない。通行止めを解除しよう。」となったらしい。が、
反対派活動家たちが、大きく煽動し、「それすらも認めたら駄目だ!!全てを拒否しよう。」と、叫び、会話の約束は反故され元の木阿弥になってしまった。
これをみた地元民、行政である高島市職員らは、「今、林代表に犬を確認し鑑札も確認したらバリケードを解除して通行させると約束をしたのだから裏切る事になる。」と、反対派の中で、仲間割れが起きたらしい。
農家の方々も、事をここまで大きくして反対するつもりもないし、なかったようである。
不安要素を解消できればいい。と、思っていたはずである。
反対派既成同盟の会長、大森氏は、車の窓越しにて、「もう、私の手に負えない所まで来てしまった。勝手に違う方向に動いている。事態の収拾を計るために協力をしてほしい。住民を説得するために林代表から一言、地元には迷惑を掛けないので理解を求めるように話してくれ。」と、涙ながらに言われた。
もちろん、協力はする。いつでもその考えでいる。と、伝えた。
その場では、反対派と警察隊が睨みあっている。この状況下では私の発言は控えるように警察に指示されているし、混乱している状況下では火に油を注ぐようなものなので、後日、冷静になってから発言したい。
睨み合いのこう着状態が2時間以上、経過した時点で警察は実力行使を開始し、バリケードにしがみ付く住民を排除しかけた。
バリケードには看板が前にあり、住民を前面に立たせ、3重盾までは他府県の若者が立ち、その後の5〜6重の人達はお年寄り、女性たちである。
これ以上、実力行使を実施すれば、怪我人が出るかもしれないし逮捕者が出るかもしれない。そうなれば大変な事になっていくので、それは避けなければならない。との警察の判断だ。
警察責任者と機動隊隊長が何度も相談をしている姿が見えた。
30分くらいか、警察隊隊長が私を呼んだ。
一番後方の護送車に乗り込み、警察署責任者と協議をした。
私達の目的は、犬たちを安全に施設に入れたい。
警察の目的は、安全を守る事。不法行為を排除する事。
反対派は、公道を占拠し封鎖、不法にバリケードを築き阻止している。
警察は法律に基き、公道上の障害を取り除き、通行を確保しなければならない。
また、私有地であるシェルター施設に入場を拒む妨害行為を排除しなければならない。
起こり得る妨害行為によって安全を脅かすのであれば、それを守らなければならない。
安全第一である。
また、不法行為をしている住民の安全もまた考慮しなければならない。
警察責任者の現場判断の説明を受け、理解し、本日、止む無く2度目の撤収を決断した。 苦渋の決断である。
警察にとっても威信に関わる決断であるし私にとっても理解しがたい決断でもあるが、市民の安全を考えての苦渋の決断であった事を補足する。
後で述べると言った件は、実は、この騒動を起こしている地元民以外の動きがあるということだ。
地元の方々は、ここまでの騒動を望んでいたのではない。
気軽に反対運動家の甘い誘いに乗ってしまったのだろう。
今からでも遅くない。地元農民以外の部外者の煽動には乗らないで欲しい。
忠告や意見は、行政や警察がいます。
どうか、この方々の意見を聞いて下さい。
高島市長も目覚めて欲しい。
貴方が反対派集団の先頭に立ち、無法にも公道を占拠し座り込むなど、日本史上、見た事も聞いた事も無い行動をされています。
到底、地元民の市政を司る長とは思えない行為であること。
地元民が不安に思っている風評被害を市長自身が実践されているのです。
マスコミの報道ニュースでも各局が取り上げています。
市長が不法行為を先頭に立って実践している。と。!!
市長が自ら不法占拠や道路封鎖、集団行為を先導している事は、高島市のみならず滋賀県の恥にもなり得る行為である事を自覚してもらいたい。
仮に農民が騒いでいるのであれば、諭していくのが長の責任ではないだろうか。
警察が動き機動隊を出動させるまでの住民行動の不法行為の先導は、地元市長の責任問題でもある。
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