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2007年03月20日

カネボウ化粧品、桂花(けいか)の香りに穏やかなダイエット効果と心的ストレス軽減効果を発見

 カネボウ化粧品・製品開発研究所と大阪大学大学院人間科学研究科・山本隆教授の研究室は、「桂花(けいか)」(Osmanthus fr.)の香りに穏やかなダイエット効果と心的ストレス軽減効果を発見した。

                         中国には、「桂花」(Osmanthus fr.)というモクレン科の植物がある。これは、日本ではキンモクセイと呼ばれているもの。

 中国での栽培の歴史は古く、すでに漢武大帝の時代には記録が残っており、中国絶世の美女・楊貴妃も好んで桂花酒を飲用していたといわれている。「桂花」「桂花枝」「桂花露」など漢方薬としても利用されるなど、精神的にも身体的にも健康に良い花として珍重されてきたそうだ。このように「桂花」には、2500年にもおよぶ栽培の歴史があるといわれ、中国の伝統的な四大花の一つに数えられ、「桂文化」と呼ばれるほど中国の伝統社会に深く根を下ろしている植物だという。

 ところが、この中国の「桂花」と日本の「キンモクセイ」との「香りの差異」については全く研究がされていなかったとのこと。そこで、「桂花」と「キンモクセイ」の花の香りを、エコロジカル・アロマ法と官能評価で比較研究した結果、その違いを明らかにすることができたという。

 日本の「キンモクセイ」は強い甘さを感じさせるラクトン調の香気が強く、中国の「桂花」に比べ鋭い花香を有しているが、中国の「桂花」はフローラルで柔らかい香りを持っていることがわかった。

 この成果は、中国の「桂花」に関する世界的権威・向其柏(こう きはく)教授(南京林業大学・中国桂花研究センタ-)をはじめ、劉玉蓬(りゅう ぎょくほう)教授、王賢榮(おう けんえい)副教授の指導のもと、稲畑香料との共同研究によって得たもの。

 現代社会には美味しい食べ物が満ちあふれ、つい過食になりがち。また、食べ物の匂いやスパイスなどの香りは、食べ物の美味しさをさらに引き立たせるため、香ばしさに触発され、つい食べ過ぎてしまうなど、香りと食欲は密接に関係している。さらに、現代人はストレス過多社会で生活しているため、暴飲・暴食にも陥りやすくなっている。これらは容易に肥満を引き起こし、生活習慣病の引き金にもなっている。

 肥満は、エネルギー量の獲得と消費のバランスの不均衡によって、体内の脂肪細胞がエネルギーを過多に溜め込んでいる状態によるもの。これには、摂食中枢や満腹中枢はじめ脳内報酬系など様々な因子が関係していることがわかってきているという。

 とくに最近では、摂食中枢の細胞に産生する「オレキシン」というペプチドの存在が注目されているとのこと。オレキシン量の増加が摂食量や飲水量の増加を引き起こすからだと指摘する。

 そこで、今回、山本隆教授の研究室は、研究テーマとして「香りと食欲」の関係を取り上げ、花などの良い香りに、食欲に関与するものがあるかどうか、「オレキシン」に着目しながら研究を進めてきた。リアルタイムPCR法(「オレキシン」を作るmRNA遺伝子の発現量を測る方法)などによって、オレキシンの発現量を調べる研究を行った結果、「桂花」の香りに「オレキシン」の発現量を抑制する働きがあることを発見したという。

 さらに、「桂花の香りのある群」と「香りの無い群」に分け、約1ヵ月間の体重変化、摂取量変化、飲水量の変化等を観察した。この結果においても、「桂花の香りのある群」に体重減少、摂取量の減少、そして飲水量の減少が有意差を持って示されたとしている。

 一方、同社は、ボランティア女性10名を「桂花の香りのある群」と「香りの無い群」の2群に分け、12日間かけて「桂花」の香りを含むガーゼを胸元に入れ、香りが常に鼻に届く状態にして食欲変動等の実験を行った。この実験は、朝食、昼食、夕食、間食において摂取エネルギーを含めた可能な限りの食事管理を行い、12日間の食欲の変化、気分・体調の変化、体重の変化を観察したもの。

 その結果、「桂花の香りのある群」では、体調がより優れ、気分も向上し、食前・食後の満足感も得られ、体重、体脂肪率ともに軽減傾向がみられたという。

 さらに、ボランティア女性を対象に事象関連電位の一つ「CNV(随伴性陰性変動)測定」を行ったところ、「桂花」の香りに被験者の意識水準を低下させる傾向、つまりリラックス効果が期待されることも有意差を持って示されたとしている。

 今回発見した「桂花」の香りは、現代人が抱えがちな悩みのひとつである「肥満」を、自然の花特有の優しい作用によって、今までにないアプローチで解決する可能性を秘めているとしている。

カネボウ化粧品=http://www.kanebo-cosmetics.co.jp/

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