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吉田が日本格闘技界のために主戦場国内に

 吉田秀彦(38=吉田道場)が、新たな主戦場を国内の団体に絞った。所属事務所J-ROCKの國保尊弘社長が5日、米国UFCなど海外団体への移籍を完全否定した。4日にPRIDEを運営するPRIDE FCワールドワイド社の日本人社員全20人に解雇が通知され、02年以来の主戦場が事実上、消滅。日本の格闘技人気低迷を懸念し今後は、HERO’Sや旗揚げの動きのある新団体を候補に、残り少ない現役生活の集大成の舞台を選ぶ。

 吉田が選んだのは、総合格闘技ブーム全盛の欧米ではなく日本だった。オファーが届いている世界最大の総合格闘技団体UFCに参戦すれば、無条件で知名度は世界規模に広がる。勝ち続ければ巨額のファイトマネーも得られる。だが吉田が優先したのは自分のことより日本格闘技界の将来。そのための「残留」=国内団体への移籍を決めた。國保社長は「本人は『日本でやりたい。日本の格闘技の火を消したくない』と言っている。海外に行くことはない」と断言した。

 日本の格闘技界を引っ張ってきたPRIDEの象徴だった。だからこそUFCと同一資本となった新体制で、再開メドが立たない状況に一石を投じた。9月にPRIDE FCワールドワイドに、今後大会を開催する意志があるか確認する文書を送った。だが直後に今回の解雇通告、さらにUFCも日本で開催予定がないことを確認。國保社長は「残り少ない現役生活を後進のために、という気持ちは強かった」と国内移籍に至った経緯を代弁した。

 移籍先はPRIDEと並ぶ、国内2大メジャー総合格闘技団体HERO’Sが有力だ。だが、ある関係者は「PRIDE系の選手を集めて新団体を設立する動きがある」と、新たな可能性も指摘する。年内の移籍初戦を目指し、臨戦態勢の吉田の動向が注目される。【高田文太】

[2007年10月6日8時39分 紙面から]

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