「民主党は(自民党)反主流派で、協力政党だ」--。約6年半ぶりに出身派閥の町村派総会に出席した小泉純一郎元首相がマイクを握り、出席者の爆笑を誘った。
民主党の小沢一郎代表や鳩山由紀夫幹事長らを「みんな元自民党だ」と指摘したうえで「かつては小沢さんのグループ(旧竹下派)が主流派で、我々は反主流。今は民主党が反主流だ」とたたみかけた。4代続けて首相を生んだ町村派の“わが世の春”を謳歌(おうか)するかのような「小泉節」に、場内はわいた。
一方、小泉氏は「参院選の結果、自民党も民主党も『拒否権』を持った。民主党は選挙では対立候補だが、国会の政策論争では協力政党と思った方がいい」と自民、民主両党の協力の必要性も強調した。
小泉氏は01年4月の自民党総裁選を機に派閥を離脱。首相退任から約1年が過ぎたことから「支えてくれた派閥のみなさんにお礼も言いたい」として、この日は特別ゲストとして参加したが、今後も派閥には復帰しないという。【鬼木浩文】
毎日新聞 2007年10月4日 19時02分 (最終更新時間 10月4日 19時14分)