秋山成勲が日本で会見「本当に申し訳ございませんでした」=HERO'S

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10.28HERO’S韓国大会での復帰が決まった秋山成勲が出場停止処分後、初めて日本で会見。「申し訳ありませんでした」と改めて謝罪した【スポーツナビ】

 無期限停止処分を受けていた総合格闘家の秋山成勲が5日、処分後初めて日本で会見に出席。「年末の試合で多大なご迷惑をおかけしましたことに関しまして、関係者の皆さま、テレビ局の皆さま、スポンサーの皆さま、ファンの皆さま、そして桜庭選手、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪した。秋山は10月28日に韓国ソウル・ジャンチュン体育館で開催される「HERO’S KOREA 2007」で復帰。対戦相手はまだ決定していない。

 黒のスーツに黄色いネクタイ。秋山は終始硬い表情のまま、復帰に至った現在の心境を語った。
「自分としては何をどうというのではなく、精一杯リングの上で表現することが今、第一の目標として考えております。それが何か皆さまに伝わればいいかと思い、頑張ってリングの上に立って表現したいと思います」

 秋山は昨年大みそか「Dynamite!!」の桜庭和志戦で、全身にクリームを塗布するという反則行為により無期限出場停止処分を受けていた。出場停止となってから10カ月が経過し、秋山の処分が解かれるとともに復帰が決定。この日に先立ち、今月1日には韓国ソウルで復帰会見を開いていたが、今回の経緯について、HERO’Sを運営しているHERO’S実行委員会の谷川貞治FEG代表取締役は「秋山選手同様の反則を犯した場合は6カ月の出場停止処分というルールが新たに作られ、そのルールに当てはめても秋山選手の処分期間はすでに過ぎていること。テレビ局側やスポンサー様のご理解が得られたこと。審判団にヒアリングしたところ、秋山選手が十分に反省し、戦う姿勢が十分あり、もう復帰してもいいんじゃないかと意見もあり、復帰ということになりました」と、改めて説明した。
 また、谷川氏、前田日明HERO’Sスーパーバイザーも早い段階での復帰プランを考えていたこともあり、韓国ファンの強い要望に応えたいという考えから、10.28HERO’S韓国大会での復帰が決定したとのことだ。

「自分自身を見つめ直し、何か伝わるものがあればと自分なりに考えてきました。どんな試合をしたからといって賛否両論あると思いますし、全ての人に認めてもらおうとは思いませんが、最終的に信じられるものは自分。自分だけを信じて、まっすぐに試合ができればいいなと思っています」
 復帰戦を前に、こう心境を語った秋山。現在のところ対戦相手はまだ未定で、谷川氏によれば候補が2〜3人。HERO’S韓国大会を主催する「FEG KOREA」側の要望もあるが、谷川氏の希望としては「強豪選手で、危険な相手。ファンの次の反応が返ってくるのは対戦相手だと思いますし、それでまた流れが変わってくると思います」と、強豪外国人選手を考えている様子だ。

 また、「大みそかクリーム塗布事件」の“被害者”となった桜庭本人については、「秋山選手の復帰のことは報告しましたが、特にコメントをもらっておりません。私にもそうですし、マスコミの皆さんに対しても桜庭選手からコメントすることはないと思います。桜庭選手は大みそかの試合に関しての事実関係の調査と秋山選手の処分で満足してもらっていると思います」と谷川氏。
 一方の秋山も「年始に話したとおり、桜庭選手に対しては謝罪の気持ちでいっぱいです。谷川さんを通して、直接謝罪したいと伝えましたが、なかなか機会がなく、この現状となっています」と話しており、直接の謝罪には至ってないようだ。

 最後に秋山は「柔道は自分のバックボーンであり、切っても切れないもの。自分なりに広げていきたいし、背負わせてもらえるのなら、今後も柔道を背負っていきたい」と語ると、ファンに向けて「やはりリングに上がらせてもらえるのは、ファンの後押しがあったからこそ。日本のファンもそうですし、韓国のファンの後押しがあった。期待されている分、みんなが納得できるような自分でありたいと思っています」と決意を語った。

 なお、この日の会見には秋山のほか、参戦が決定したミノワマン、金泰泳、大山峻護、ベルナール・アッカが出席した。

■「HERO’S KOREA 2007」
10月28日(日) 韓国ソウル・ジャンチュン体育館

【出場選手】
秋山成勲、デニス・カーン、ユン・ドンシク、キム・ミンス、金泰泳、キム・デウォン、ミノワマン、大山峻護、ベルナール・アッカ

[ スポーツナビ 2007年10月5日 18:28 ]


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