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生保不払い、500億円 大手4社 4月発表の3倍

2007年10月04日17時37分

 日本生命保険、第一生命保険など大手生保4社が調査を進めてきた保険金不払いが、4月時点に発表した額の約3倍の総額500億円規模に達する見通しになった。各社は5日に金融庁へ結果を報告する。調査中や手続き中の契約も含めて各社とも報告期限ギリギリまで集計を進めているため、最終的な不払い額は大きく膨らんでいる模様だ。

 日本、第一、明治安田、住友の4社が4月13日に報告した保険金不払いは、4社合計で約20万件、約163億円だった。その後の調査で不払い額が130億円前後まで膨らんだと見られていた第一が最終的にさらに数十億円増えるほか、各社とも4月時点と比べて2〜3倍程度に増える見通し。5日の金融庁への報告後、各社は不払い件数・額を公表する。

 4社合計では不払いの件数も大きく増える見通しだ。日本、明治安田の2社が、保険料の支払いが滞って失効した契約についても、解約手続きをすれば契約者が受け取れる払戻金を不払いの集計に含めたためだ。

 不払い調査に区切りをつけるため、顧客に追加の支払いを終えた不払い金額に加えて、顧客から請求は受けたが支払いが終わっていない契約も不払い額に入れて集計を進めている生保が多い。

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